XenCenter

新規仮想マシンの作成

新規VMウィザードでは、仮想マシン(VM)の作成手順が順に示されます。新規VMウィザードを開始するには、ツールバーで[新規VM]をクリックします。

または、次のいずれかを行います:

  • Ctrl+N キーを押します。
  • [VM]メニューの[新規VM]を選択します。
  • リソースペインでサーバーを右クリックし、[新規VM]を選択します。

このウィザードでは、CPU、ストレージ、ネットワークなどの設定パラメーターを選択しながら、目的に応じた仮想マシンを作成できます。ウィザードの最初のページで選択する仮想マシンテンプレートに応じて、異なる設定オプションが以降のページで表示されます。これは、インストールオプションが各ゲストオペレーティングシステム用に最適化されているためです。操作方法について詳しくは、ウィザードの各ページで[ヘルプ]をクリックするか、F1 キーを押します。

役割ベースのアクセス制御(RBAC)が実装されたXenServer環境では、新規VMウィザードにより、仮想マシンを作成するための権限があるかどうかがチェックされます。仮想マシンオペレータや読み取り専用の役割が付与された管理者など、必要な権限がない場合、このウィザードで仮想マシンを作成することはできません。詳しくは、「役割ベースのアクセス制御(RBAC)の概要」を参照してください。

仮想マシンの作成手順の概要

新規VMウィザードでは、以下の手順により仮想マシンを作成します:

  1. テンプレートを選択する。

    まず、仮想マシンテンプレートを選択します。各テンプレートには、特定のゲストオペレーティングシステムで仮想マシンを作成するために必要な情報と、最適なストレージ、CPU、メモリ、および仮想ネットワークの設定が含まれています。多くのテンプレートが付属しており、必要に応じて独自のカスタムテンプレートを追加できます。詳しくは、「テンプレートとBIOSオプション」を参照してください。

  2. 新しい仮想マシンの名前を入力する。

    次に、新しい仮想マシンの名前と、必要に応じて説明を入力します。XenCenterでは、仮想マシン名が重複しているかどうかがチェックされません。このため、仮想マシンの内容を表すわかりやすい名前を使用してください。詳しくは、「仮想マシンの名前と説明」を参照してください。

  3. オペレーティングシステムのインストールメディア、起動モード、およびvTPM使用の有無を指定します。

    Windowsオペレーティングシステムの場合、ISOライブラリ、物理DVD/CDドライブ内のインストールメディア、またはネットワーク上のブートサーバーからインストールできます。Linuxオペレーティングシステムの場合、ネットワーク上のインストールリポジトリ、ISOライブラリ、または物理DVD/CDドライブ内のインストールメディアからインストールできます。

    一部のゲストオペレーティングシステムをUEFIモードで起動できるようになりました。詳しくは、「オペレーティングシステムのインストールメディア」を参照してください。

    Windows 11ベースのVMの場合は、vTPMを組み込む必要があります。[Create and attach a new vTPM] オプションが選択されており、選択解除することはできません。vTPMをサポートする他のVMオペレーティングシステムの場合は、[Create and attach a new vTPM] を選択するかどうかを選べます。vTPMは、仮想マシン内のアプリケーションにTPM 2.0準拠のAPIを提供します。TPM 1.2はサポートされていません。

  4. ホームサーバーを選択する。

    必要に応じて、新しい仮想マシンのホームサーバーを指定できます。ホームサーバーとは、仮想マシンのデフォルトの起動サーバーを指します。詳しくは、「ホームサーバー」を参照してください。

  5. CPUとメモリを構成する。

    • Windows仮想マシンの場合:新しい仮想マシンへの仮想CPU(vCPU)の割り当て、仮想CPUのソケットごとのコア数の指定、およびメモリ量の指定を行うことができます。これらの値は、仮想マシンの作成後に変更することもできます。詳しくは、「仮想マシンのCPUとメモリの設定」を参照してください。
    • Linux仮想マシンの場合:仮想マシンへの仮想CPUの最大数の割り当て、仮想CPUのソケットごとのコア数の指定、仮想CPUの初期数の設定、およびメモリ量の割り当てを行うことができます。これらの値は、仮想マシンの作成後に変更することもできます。詳しくは、「仮想マシンのCPUとメモリの設定」を参照してください。
  6. グラフィック処理装置(GPU)を割り当てます。

    新規VMウィザードにより、専用GPUか1つまたは複数のvGPUを仮想マシンに割り当てます。この機能により、GPUの処理能力を仮想マシンで利用できるため、CAD/CAM、GIS、および医療用イメージングアプリケーションなどの高度な3Dグラフィックアプリケーションが向上します。詳しくは、「GPU」を参照してください。

    注:

    GPU仮想化は、XenServer Premium Editionユーザーが利用できます。詳しくは、「XenServerライセンスについて」を参照してください。

  7. ストレージを構成する。

    次に、新しい仮想マシンの仮想ディスクを構成します。ウィザードにより、自動的に1つの仮想ディスクが構成されます。選択したテンプレートによっては、複数の仮想ディスクが構成される場合もあります。詳しくは、「仮想ディスクの構成」を参照してください。

  8. ネットワークを構成する。

    新しい仮想マシンをプロビジョニングする最後の手順では、ネットワークを構成します。各仮想マシンには、最大で4つの仮想ネットワークインターフェイスを構成できます。詳しくは、「仮想ネットワークの構成」を参照してください。

  9. 仮想マシンの作成を完了する。

    ウィザードの最後のページでは、選択したすべての構成オプションを確認できます。新しい仮想マシンを作成後すぐに起動するには、[VMを自動的に起動する]チェックボックスをオンにします。

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