XenCenter

仮想マシンのCPUとメモリの設定

仮想マシンの作成時に仮想CPUを割り当てたり、仮想CPUのソケットごとのコア数を指定したり、メモリの初期割り当て量を指定したりできます。これらの設定は、仮想マシンを作成した後で必要に応じて変更できます。

XenCenterの仮想CPUホットプラグ機能により、ユーザーは仮想マシンを再起動することなく、実行中のLinux仮想マシンに割り当てられる仮想CPUの数を動的に増やすことができます。

オプション

仮想CPUの数

(Windows仮想マシン)

新しい仮想マシンに割り当てる仮想CPU(Virtual CPU:vCPU)の数を入力します。

仮想マシンのパフォーマンスを最大限に発揮させるには、割り当てる仮想CPUの数を、ホストサーバーに搭載されている物理CPUの数以下にしてください。

注:

この値は、必要に応じて後で変更することができます。詳しくは、「仮想マシンプロパティの変更:CPU/メモリ」を参照してください。仮想マシンでサポートされるvCPUの最大数については、「XenServerの構成の制限」を参照してください。

仮想CPUの最大数

(Linux仮想マシン)

新しい仮想マシンに割り当てる仮想CPU(Virtual CPU:vCPU)の最大数をドロップダウンリストから選択します。

仮想マシンのパフォーマンスを最大限に発揮させるには、割り当てる仮想CPUの数を、ホストサーバーに搭載されている物理CPUの数以下にしてください。

注:

この値は、必要に応じて後で変更することができます。詳しくは、「仮想マシンプロパティの変更:CPU/メモリ」を参照してください。

トポロジ

仮想CPUのトポロジを指定します。

XenServerのデフォルトでは、各仮想CPUでソケットごとに1つのコア(1コア/ソケット)が割り当てられます。たとえば、4つの仮想CPUを割り当てると、トポロジとして「4ソケット、1コア/ソケット」と表示されます。トポロジを変更するには、[トポロジ]のドロップダウンリストをクリックして一覧からトポロジを選択します。

注:

設定可能なソケットごとのコア数は、サーバー上のソケットの数やインストールされているオペレーティングシステムにより異なります。一部のオペレーティングシステムでは、CPUの数が制限されている場合があります。このオプションを設定するときは、オペレーティングシステムの要件に従ってください。

仮想CPUの初期数

(Linux仮想マシン)

このオプションでは、仮想マシンに割り当てられている仮想CPUの初期数が表示されます。デフォルトで、この数は前の手順で設定される仮想CPUの最大数と同じです。仮想マシンに割り当てられる仮想CPUの初期数を一覧から選択して変更できます。

メモリ

仮想マシンに割り当てるメモリ量を入力します。

XenServerのテンプレートを使用すると、ゲストオペレーティングシステムの種類に基づいて、標準的な仮想マシン構成と適切なデフォルトのメモリ量が設定されます。新しい仮想マシンに割り当てる初期メモリ量を決定するときは、次の注意事項について考慮する必要もあります:

  • 仮想マシンで実行するアプリケーションの種類。
  • 同じメモリリソースを使用するほかの仮想マシン。
  • 仮想マシンと同時にサーバーで実行するアプリケーション。

作成済みの仮想マシンに割り当てられているメモリ量を変更するには、その仮想マシンの [CPUとメモリ] タブを使用します。このタブでは、同一プール内の仮想マシン間でメモリを動的に再割り当てできる動的メモリ制御(DMC:Dynamic Memory Control)を有効にすることもできます。詳しくは、「仮想マシンのメモリ設定」を参照してください。

仮想マシンの電源状態シナリオ

以下の表は、仮想マシンの電源の状態およびさまざまな仮想CPUのシナリオの一覧です。

仮想マシンの電源の状態 仮想CPUの最大数 仮想CPUの初期数 仮想CPUの現在の数
実行中 増加/削減することはできません - 増加のみできます
シャットダウン 増加/削減できます 増加/削減できます -
一時停止 変更できません - 変更できません
仮想マシンのCPUとメモリの設定