Citrix Hypervisorホストのアップデート
XenCenterは、[通知] ビューの [アップデート] タブでホストおよびプールで利用可能なアップデートを通知します。[アップデート] タブは、XenServer 8のアップデートとCitrix Hypervisor 8.2 CU1のアップデートに分かれています。
Citrix Hypervisorのアップデートは、次のいずれかの種類で配信できます:
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Hotfix。1つまたは複数の特定の問題を解決するための修正プログラムを提供します。Hotfix は、長期サービスリリース(LTSR)および最新リリース(CR)ストリームのCitrix Hypervisorリリースで提供されます。
最新のCRのHotfix は、すべてのCitrix Hypervisorユーザーに提供されます。ただし、サポート対象となっている以前のCRのHotfix は、有効なCitrix カスタマーサクセスサービス(CSS)アカウントのユーザーのみが利用できます。
LTSRストリームのHotfix は、有効なCSSアカウントのユーザーが利用できます。詳しくは、「ライセンス」を参照してください。
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累積更新プログラム。以前にリリースされたHotfix を含み、新しいゲストやハードウェアのサポートに対応していることもあります。累積更新プログラムは、LTSRストリームのCitrix Hypervisorリリースで提供され、有効なカスタマーサクセスサービスアカウントのユーザーのみが利用できます。
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最新リリース。最新リリース(CR)ストリームのCitrix Hypervisorのフルバージョンです。
これらのアップデート通知を提供するには、XenCenterにインターネットアクセスが必要です。XenCenterがファイアウォールの内側にある場合、ファイアウォールを介してupdates.ops.xenserver.com
ドメイン、citrix.com
ドメインのサブドメイン、およびstorage.googleapis.com
ドメインにアクセスできることを確認します。詳しくは、「接続要件」を参照してください。
このトピックでは、Citrix Hypervisorのアップデートをホストに適用する方法について説明します。これらのアップデートに付属するリリースノートの内容を慎重に確認してください。アップデートによっては、準備やアップデート後の操作など、インストール手順が異なる場合があります。一部のアップデートは、ライセンスを取得したユーザーまたはカスタマーサクセスサービスのユーザーのみが利用できる場合があります。
Citrix Hypervisor 8.2 CU1の [アップデート] タブは、Citrix Hypervisorのアップデートのほか、新しいバージョンのCitrix Hypervisorがリリースされたことも通知します。新しいCitrix Hypervisor CRの中には、Citrix Hypervisorの以前のバージョンにアップデートとして適用できるものがあります。ただし、新しいリリースはアップグレードプロセスでのみ利用可能です。Citrix Hypervisorのアップグレードについては、「ホストのアップグレード」を参照してください。XenCenterを新しいバージョンにアップデートする場合、「XenCenterのアップデート」を参照してください。サプリメンタルパックのインストールについて詳しくは、「サプリメンタルパックのインストール」を参照してください。
XenCenterでは、Citrix Hypervisor 8.2 CU1の [アップデート] タブに一覧表示されたアップデートをクリアすることもできます。アップデートをクリアすると、そのアップデートは一覧に表示されません。一覧から不要なアップデートを選択し、[クリア]、[選択項目のクリア]の順に選択します。すべてのアップデートをクリアするには、[すべてクリア]をクリックします。以前にクリアしたアップデートを表示するには、[クリアしたアップデートの復元]を選択します。
XenCenterを認証してアップデートを受信する
Hotfix をよりセキュアにダウンロードできるサービスを目的として、XenCenterでは更新プログラムを自動的にダウンロードおよび適用するためのCitrixでの認証を必要とするようになりました。
Citrix Hypervisorのアップデートは、Citrixサポートサイトでホストされています。サポートサイトでこれらのアップデートをダウンロードできるのは、Citrixアカウントをお持ちのお客様のみです。一部のダウンロードは、有効なCitrix カスタマーサクセスサービス(CSS)契約を使用しているお客様に限定されています。
前提条件
組織が既存のXenServerユーザーである場合は、Citrixアカウントを使用してクライアントIDファイルを生成する前に、Citrixアカウントが次の要件を満たしていることを確認してください:
- 自分が組織の連絡先として登録されている。
- Citrixカスタマーサービスが、登録された連絡先に関連付けられたWebログインとしてCitrixアカウントを作成している。
これらの手順を完了するには、 Citrixカスタマーサービスに連絡してください。詳細については、「アカウント情報」を参照してください。
CSSのお客様に限定されているHotfixをダウンロードできるようにするには、組織が有効なCitrix Success Services契約を結んでいる必要があります。
注:
Citrixアカウントを使用してXenCenterからCSSのみのHotfix をダウンロードできるかどうか不明な場合は、 https://support.citrix.comにログインし、ブラウザーからCSSのみのHotfix ファイルをダウンロードできることを確認してください。
クライアントID JSONファイルのインポート
XenCenterを介してCitrix Hypervisorのアップデートを受け取るには、CitrixにクライアントID JSONファイルを要求し、このファイルをXenCenterインスタンスにインポートする必要があります。
重要:
このセットアップタスクは、XenCenterのインスタンスのユーザーごとに1回必要です。共有マシン上のXenCenterの既存インスタンスにおける新しいユーザーは、他のユーザーがこのシステムおよびこの組織に対して既にクライアントIDを設定している場合でも、このセットアップを完了する必要があります。
- XenCenterメニューで、[ツール]>[Configure Updates] に移動します。Configure Server Updatesウィンドウが開きます。
- [Citrix Hypervisor 8.2 CU1 or earlier] のタブに表示されているリンクをクリックして、Webブラウザーで「Generate and Download a Client ID」ページに移動します。
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Citrixアカウントにログインするよう求められます。組織で有効なCitrix カスタマーサクセスサービス契約を結んでいる場合は、この組織に関連付けられているCitrixアカウントを使用していることを確認してください。
注:
このログイン画面の[アカウントが必要]を使用してユーザーアカウントを作成しても、新しいユーザーアカウントは、既存の組織およびその組織に関連付けられたCitrix カスタマーサクセスサービスの使用権に関連付けられません。
- ログイン後、[Download Client ID] ボタンをクリックします。クライアントIDはJSONファイル(
xencenter_client_id.json
)として提供されます。 - XenCenterに戻ります。
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[場所] フィールドで、ダウンロードしたJSONファイルの場所(
xencenter_client_id.json
)を参照し、ファイルを選択します。 - [OK] をクリックします。
これらの手順を事前に完了していない場合、アップデートのインストールで最初に使用するときに、XenCenterからクライアントIDファイルを取得してインストールするよう求められます。
クライアントIDについて
- クライアントIDは各Citrixアカウントに固有のものです。
- クライアントIDは期限切れになりません。
- クライアントIDは、Citrixアカウントでのパスワードの変更やパスワードの有効期限の影響を受けません。
- クライアントIDは、Citrixアカウント権限の変更によって取り消されることはありません。
アップデートする前に
サーバーにアップデートを適用する前に、以下の内容を確認してください。
- 各アップデートに付属のリリースノートの内容を確認することを強くお勧めします。
- ほかの保守作業と同様に、データのバックアップを作成しておきます。バックアップ手順については、「障害回復とバックアップ」を参照してください。
- アップグレードをインストールする前に、すべてのサーバーを再起動して、設定を確認することをお勧めします。たとえば、仮想マシンが正しく起動するかどうか、ストレージに正しくアクセスできるかどうかを確認します。この確認を推奨するのは、一部の設定変更はサーバーを再起動するまで適用されないからです。正しく再起動することを確認しておくと、予期せぬ問題によるアップデートの失敗を回避できます。
- サーバーのプールを新しいバージョンにアップグレードしている場合は、プールコーディネーターから始めてプール内の各サーバーをアップグレードする必要があります。そのプールが正しく動作することを確認した後で、Hotfix やアップデートを適用してください。
- プール内のすべてのサーバーを短期間でアップデートしてください。アップデート済みのサーバーとそうでないサーバーを同一プール内で混在運用することはサポートされません。このため、アップデート済みのサーバーとそうでないサーバーが同時に動作する時間が最小になるようにアップデートのスケジュールを決定する必要があります。
- 必ずプールコーディネーターを最初にアップデートし、残りのサーバーを順次アップデートします。
- プールのすべてのサーバーをアップデートした後、必要なドライバーディスクをアップデートしてからサーバーを再起動してください。
利用可能なアップデートを表示する
Citrix Hypervisor 8.2 CU1の [通知] ビューの [アップデート] セクションでは、すべての接続されたサーバーおよびプールで利用できるアップデートが一覧表示されます。
注:
XenCenterはデフォルトで、Citrix Hypervisorのアップデートがリリースされたかどうかを定期的にチェックします。アップデートの自動チェックを無効にしているために [アップデート]タブでアップデートが見つからない場合、[アップデート]タブにメッセージが表示されます。アップデートがリリースされたかどうかを手動でチェックするには、[アップデートのチェック] をクリックします。
[表示]メニューから、アップデートの一覧を[アップデートごと] で表示するか、[サーバーごと] で表示するかを選択できます。
[アップデートごと]を選択すると、XenCenterにアップデート一覧が表示されます。サーバー/プールまたは日付の順に並べ替えることができます。
- 累積更新プログラム(CU)と新しいリリースは、この一覧の一番上に表示されます。すべての新しいリリースがアップデートとして適用できるわけではありません。
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この情報を
.csv
ファイルとしてエクスポートするには、[すべてをエクスポート]を選択します。.csv
ファイルには、次の情報が含まれています:- アップデートの名前
- アップデートの説明
- このアップデートが適用されるサーバー
- アップデートの日付
- アップデートをダウンロードできるWebページへのリンク
- アップデートをサーバーに適用するには、対象アップデートの[操作]メニューで[ダウンロードしてインストール]を選択します。この操作により、アップデートファイルが抽出され、アップデートのインストールウィザードの [サーバーの選択] ページが開いて対象のサーバーが表示されます。詳しくは、次のセクションの「プールの自動アップデート」を参照してください。
- アップデートのリリースノートをWebブラウザーで開くには、[操作]メニューで[Webページを開く]を選択します。
アップデート一覧をサーバーごとに表示すると、XenCenterはXenCenterに接続されたサーバーの一覧を表示します。このリストには、サーバーに適用できるアップデートと、サーバーにインストールされているアップデートの両方が表示されます。
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この情報を
.csv
ファイルとしてエクスポートするには、[すべてをエクスポート]を選択します。.csv
ファイルには、次の情報が含まれています:- サーバーが属するプール
- サーバー名
- インストール済みのCitrix Hypervisorの状態
- サーバーの更新状態
- このサーバーに必要なアップデート
- このサーバーにインストールされたアップデート
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このアップデートを適用するには、[アップデートのインストール]を選択します。アップデートのインストールウィザードの [アップデートの選択] ページに、利用可能なアップデートが一覧表示されます。詳しくは、次のセクションの「プールの自動アップデート」を参照してください。
プールの自動アップデート
XenCenterでは、サーバーを最新状態にするために必要な自動アップデートを適用できます。これらのアップデートを、1つまたは複数のプールに適用できます。
自動アップデートの適用を選択した場合、XenCenterは選択したプールまたはスタンドアロンサーバーを最新の状態にするのに必要な最小限のアップデートのセットを適用します。現在適用されているリリースの累積更新プログラムが利用可能な場合、XenCenterは新しい累積更新プログラムのベースラインとその累積更新プログラムで利用可能なすべてのHotfix を適用します。累積更新プログラムのベースラインに更新することを希望しない場合は、現在適用されているリリースで利用可能なHotfix を手動でダウンロードして、サーバーに適用してください。
XenCenterは、プールまたはスタンドアロンサーバーを最新の状態にするのに必要な再起動の回数を最低限にし、可能な場合は最後に1回再起動を行うだけにします。
ホストへのアップデートの適用
XenCenterのアップデートインストールメカニズムでは、アップデートをダウンロードして抽出し、アップデートのインストールウィザードを使用して複数のサーバーおよびプールにアップデートを適用できます。この処理の間に、アップデートのインストールウィザードで以下の手順が自動的に実行されます:
- 各サーバーからVMを移行します。
- サーバーを保守モードに切り替えます。
- アップデートを適用します。
- 必要に応じてサーバーを再起動します。
- 元の仮想マシンをそのサーバー上に戻します。
アップデートの事前チェック時に実行された問題解決処理(高可用性の無効化など)も、すべて復元されます。
最新リリースをインストールすると、アップデートのインストールのメカニズムでは、新しいバージョンに最小限のアップデート(Hotfix )を適用してサーバーを最新の状態にすることができます。
次のセクションでは、アップデートのインストールウィザードを使用してアップデートを抽出し、適用する手順について説明します。CitrixサポートWebサイトからダウンロード済みのアップデートを適用する場合は、「ダウンロード済みのアップデートのインストール」を参照してださい。
- XenCenterで、[ツール]メニューの[アップデートのインストール]を選択します。
- アップデートのインストールウィザードで[Citrix Hypervisor 8.2 CU1 or earlier] を選択し、「はじめに」ページの情報を確認します。[次へ] をクリックして続行します。
- インストールするアップデートを選択し、[次へ]を選択して続行します。
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更新をインストールするサーバーを選択し、[次へ]を選択して続行します。
注:
- 最新リリースをインストールする場合、インストール後、XenCenterは最小限のアップデート(Hotfix )を適用することもできます。
- アップデート(Hotfix )をインストールする場合、XenCenterはアップデートをダウンロードし、抽出してから指定したサーバーにアップロードします。[アップロード]ページにアップロードの状態が表示されます。
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アップデートのインストールウィザードによりさまざまな事前チェックが実行され、選択したサーバーに更新を適用できるかどうかが検証されて、結果が表示されます。このウィザードによって、アップデート後にサーバーの再起動が必要かどうかもチェックされ、結果が表示されます。また、アップデートのインストールウィザードは、アップデートに使用できるライブパッチがあるかどうか、また、ライブパッチをサーバーに適用できるかどうかをチェックします。ライブパッチについて詳しくは、「ライブパッチ」を参照してください。
アップデート事前チェックにより問題が見つかった場合は、表示される解決処置に従ってください。[すべて解決]を選択すると、XenCenterにより問題の解決が試行されます。問題を解決したら、[次へ]を選択します。
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最新リリースをインストールする場合、XenCenterはアップデートをダウンロードしてから、プールのデフォルトのストレージリポジトリにアップロードして、アップデートをインストールします。[アップロードしてインストール]ページに進行状況が表示されます。
注:
- プールのデフォルトのSRが共有されていない、または十分な領域がない場合は、XenCenterにより十分な領域がある別の共有SRにアップデートがアップロードされます。十分な領域があるストレージリポジトリがない場合は、プールコーディネーターのローカルストレージにアップデートがアップロードされます。
- 何らかの理由でプールのアップデートプロセスが完了できない場合、XenCenterがプロセスを停止します。この停止によって、[再試行] ボタンをクリックして問題を修正し、アップデートプロセスを再開できます。
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アップデート(Hotfix )をインストールする場合は、アップデートモードを選択します。画面の説明を参照して、アップデートモードを選択してください。サーバーに正常に適用できるライブパッチがアップデートに含まれている場合、[アップデートモード]ページに [必要な操作はありません] と表示されます。
注:
この段階で [キャンセル] を選択すると、アップデートのインストールウィザードでの変更内容が元に戻り、アップデートファイルがサーバーから削除されます。
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[アップデートのインストール] を選択すると、インストールが開始されます。アップデートのインストールウィザードにはアップデートの進行状況が表示され、プール内の各サーバーをアップデートする間にXenCenterが実行する主な操作が表示されます。
- [完了] を選択してアップデートのインストールウィザードを終了します。アップデートタスクを自分で行うオプション選択した場合は、必要なタスクをここで行います。
ダウンロード済みのアップデートのインストール
XenCenterでは、既にダウンロード済みの更新をインストールすることができます。アップデートファイルは、CitrixサポートWebサイトでzipファイルとして提供されます。
- XenCenterで、[ツール]メニューの[アップデートのインストール]を選択します。
- アップデートのインストールウィザードで[Citrix Hypervisor 8.2 CU1 or earlier] を選択し、「はじめに」ページの情報を確認します。[次へ] をクリックして続行します。
- [アップデートの選択]ページで、[参照]を選択してアップデートファイルを見つけ、[開く]を選択します。[次へ]を選択して続行します。
- アップデートするプールとサーバーを選択します。アップデートを適用できないプールまたはサーバーは淡色表示され、選択できません。[次へ]を選択して続行します。
- アップデートのインストールウィザードの指示に従って、アップデートのインストールプロセスを完了します。
- [完了]を選択してウィザードを終了します。