XenCenter

高可用性の構成

リソースプールの高可用性を有効にするには、高可用性の設定ウィザードを使用します。このウィザードでは、手順を追って高可用性を設定できます。このウィザードでは、使用可能なリソースと、管理者が指定する高可用性再起動優先度に基づいて、最大許容障害数が算出されます。

XenCenterで高可用性の設定ウィザードを開くには、リソースプールを選択して、[高可用性]タブの[高可用性の設定]を選択します。

または、次のいずれかを行います:

  • [プール]メニューの[高可用性]を選択します。
  • リソースペイン内を右クリックし、ショートカットメニューで[高可用性]を選択します。

プールで高可用性を構成するには:

  1. 高可用性の要件が満たされていることを確認します。詳しくは、「高可用性の要件」を参照してください。
  2. 高可用性の設定ウィザードを開きます。
  3. ウィザードの最初のページで[次へ]をクリックします。これにより、プールのハートビートストレージリポジトリとして使用するiSCSI、ファイバチャネル、またはNFSの共有LUNが検出されます。適合するストレージリポジトリが見つからない場合は、適切な新しいストレージを設定するまでウィザードを続行できません。
  4. [ハートビートSR]ページで、一覧からストレージリポジトリを選択して[次へ]をクリックします。
  5. [高可用性プラン]ページで、一覧から仮想マシンを選択して、仮想マシンの起動オプションを選択します。詳しくは、「仮想マシンの再起動設定」を参照してください。

    次のオプションを設定します。

    • 高可用性再起動優先度:各仮想マシンの再起動優先度を選択します:
      • [再起動] を選択した仮想マシンは、プール内のリソースが不足している場合を除いて再起動が保証されされます。
      • 仮想マシンの自動再起動が不可欠でない場合は、[可能なら再起動]を選択します。
      • 仮想マシンを自動的に再起動しない場合は、[再起動しない]を選択します。
    • 起動順序:回復処理での仮想マシンの起動順序を指定します。起動順序として0を指定すると、その仮想マシンが最初に起動し、次に1を指定した仮想マシンが起動する、というように続きます。
    • 次のVM起動までの間隔:起動シーケンスにおける仮想マシンの次のグループ値が起動するまでの仮想マシンの起動間隔を設定します。VMの次のグループとは、起動順序が後の仮想マシンです。
  6. また、[高可用性プラン]ページの[サーバー障害の制限] で、この高可用性プランで許可するサーバー障害数を設定することもできます。ここでは、XenServerにより算出される最大許容障害数([最大]で示される)と同じまたはより小さい値を設定します。最大許容障害数が0の場合、プールがオーバーコミット状態であり、状況を解決するまで続行できません。プールのオーバーコミット状態を解消するには、高可用性再起動優先度を変更するか、プールで使用可能なリソースを増やします。詳しくは、「プールの最大許容障害数を増やすには」を参照してください。高可用性プランの設定が完了したら [次へ]をクリックします。
  7. ウィザードの最後のページで、高可用性の設定内容を確認できます。前のページに戻って設定を変更するには [戻る]をクリックします。[完了]をクリックすると、高可用性が有効になり、ウィザードが閉じます。
高可用性の構成

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