XenCenter

ホスト電源投入の設定

XenServerのホスト電源投入機能を使用すると、サーバーの電源をリモートから投入したり切断したりできます。この機能を使用するには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. サーバーがリモートからの電源制御をサポートしていることを確認してください。つまり、サーバーには次のいずれかの機能があります:

    • Wake on LAN機能
    • (XenServer 8以降)IPMIサポート
    • (Citrix Hypervisor 8.2累積更新プログラム1)DRACカード
    • カスタムスクリプト
  2. ホスト電源投入機能を有効にします。

    DRACプロセッサでこの手順を実行するには、プロセッサのファームウェアに設定されている資格情報が必要です。

サーバーでホスト電源投入を有効にしたら、XenCenter上でそのサーバーの電源を投入できます。サーバーを選択してから、[サーバー]メニューで[電源投入]をクリックします。

ワークロードバランスが有効なXenServer環境では、仮想マシンの移行や再起動に応じて、サーバーの電源が投入または切断されるように設定することもできます。この機能は、「電源管理」と呼ばれます。

ホスト電源投入の要件

ホスト電源投入機能を有効にするには、以下のいずれかの電源管理ソリューションが必要です。

  • Wake On LAN(WOL)をサポートするネットワークカード。
  • (Citrix Hypervisor 8.2累積更新プログラム1)Dell Remote Access Controller(DRAC)。XenServerでDRACを使用するには、以下の手順に従います:
    1. Dellサプリメンタルパックをインストールする。
    2. DRACのサーバーにRACADMコマンドラインユーティリティをインストールする。
    3. DRACおよびそのインターフェイスを有効にする。通常、RACADMはDRAC管理ソフトウェアに含まれています。詳しくは、Dell社のDRACドキュメントを参照してください。
  • (XenServer 8以降)Intelligent Platform Management Interface(IPMI) のサポート。
  • XenServerの電源を投入または切断するための、管理APIに基づいたカスタムスクリプト。DRACでは、power_on_password_secretキーを指定することで、パスワードを安全に格納できます。詳しくは、「ホストとリソースプール」を参照してください。

ホスト電源投入を有効または無効にするには

ホスト電源投入機能をサーバー単位で有効にするには、そのサーバーの[プロパティ]ダイアログボックスを使用し、プール全体で有効にするには、プールの[プロパティ]ダイアログボックスを使用します。

  1. 対象のサーバーまたはプールを選択して、その[プロパティ]ダイアログボックスを開きます。そのためには、[サーバー] または [プール]メニューで[プロパティ]をクリックします。
  2. [電源投入]ページの[電源投入モード] で、いずれかのオプションを選択します:
    • 無効:ホスト電源投入機能が無効になります。
    • Wake on LAN(WOL):このオプションを使用するには、サーバーにWake on LANが有効なネットワークカードが必要です。
    • (XenServer 8以降)Intelligent Platform Management Interface(IPMI) このオプションを使用するには、サーバーがIPMI経由の電源管理をサポートしている必要があります。
    • (Citrix Hypervisor 8.2累積更新プログラム1)Dell Remote Access Controller(DRAC):このオプションを使用するには、サーバーにDellサプリメンタルパックをインストールしておく必要があります。詳しくは、Dell社のDRACドキュメントを参照してください。
    • カスタムの電源投入スクリプト:カスタムのPython Linuxスクリプトを使用して、XenServerホストの電源をリモートから投入したり切断(シャットダウン)したりできます。スクリプトの作成方法、およびサポートされるキー/値ペアの一覧については、「ホストとリソースプール」を参照してください。
  3. DRACまたはIPMIを選択した場合は、以下の情報を入力します:
    • IPアドレス:DRAC電源管理カードまたはIMPIコントローラーとの通信用に構成された指定されたIPアドレスです。DRACが構成されたネットワークインターフェイスのドメイン名を入力することもできます。
    • ユーザー名:管理プロセッサに関連付けられたユーザー名です。工場出荷時のものから変更されている場合があります。
    • パスワード:上記のユーザー用のパスワードです。
  4. [カスタムの電源投入スクリプト]を選択した場合は、作成済みのスクリプトのファイル名とパスを入力します。[構成オプション]にスクリプトで使用するキーおよび値を入力します。フィールド間を移動するには、マウスでクリックするかTabキーを押します。

    カスタムスクリプトのファイル名を指定するときに、拡張子.pyを入力する必要はありません。

  5. [OK]をクリックして変更を保存し、[プロパティ]ダイアログボックスを閉じます。

ホスト電源投入を有効にしたら、ワークロードバランスの自動処理とホスト電源投入を設定して実行できます。

ホスト電源投入の設定