XenCenter

リモートコンソールセッションの実行

仮想マシンのリモートコンソールセッションを開くには、仮想マシンを選択して[コンソール]タブを選択します。

Linux仮想マシン

Linux仮想マシンでは、テキストコンソールまたはグラフィックコンソールを使用できます。グラフィックコンソールではVNC技術が使用されます。グラフィカルコンソールを使用するには、VNCサーバーとXディスプレイマネージャを仮想マシンにインストールし、構成しておきます。Linux仮想マシン用のVNCの設定については、「Linux仮想マシンのVNC設定」を参照してください。

リモートコンソールの種類を切り替えるには、[コンソール]タブの[グラフィックコンソールに切り替える/テキストコンソールに切り替える]を使用します。

注:

Linuxゲストの場合、非アクティブの状態が一定時間(通常は10分)続くとブランクスクリーンになります。画面が消去されるとコンソールは真っ暗になりますが、キーを押すと再度テキストが表示されます。

この動作を無効にするには、ゲストのカーネル起動パラメーターに consoleblank=0を追加します。

SSHコンソール

XenCenterでは、仮想マシンの[コンソール]タブの[SSHコンソールを開く] ボタンを使用して、Linux仮想マシンへのSSH接続を開始することができます。この操作により、仮想マシンのSSHコンソールが別のポップアップウィンドウで開きます。SSHコンソールおよび仮想マシンのコンソール間でのコンテンツのコピー/貼り付けができます。SSHコンソール機能を使用するには、次のことを行う必要があります。

  • 仮想マシンとXenCenterが同じネットワーク内で利用可能であることを確認します。
  • 仮想マシンにLinuxゲストエージェントをインストールします。Linuxゲストエージェントのインストールについて詳しくは、「Linux仮想マシン」を参照してください。
  • SSHデーモンが仮想マシンで実行されており、リモート接続を受け入れることを確認します。

注:

SSHコンソールを閉じると、コンソールで実行している操作が終了します。

Windows仮想マシン

Windows仮想マシンでは、標準のグラフィックコンソールまたはリモートデスクトップコンソールを使用できます。どちらのコンソールでも、キーボードとマウスの使用がサポートされます。標準のグラフィックコンソールでは、XenServerに組み込まれているVNC技術により仮想マシンコンソールへのリモートアクセスが提供されます。リモートデスクトップコンソールでは、RDP(Remote Desktop Protocol)技術が使用されます。標準のグラフィックコンソールとリモートデスクトップコンソールを切り替えるには、XenCenterの[コンソール]タブの[リモートデスクトップに切り替える/デフォルトデスクトップに切り替える] ボタンを使用します。

リモートデスクトップ接続を使用するには、次の要件を満たしていることを確認します:

  • 仮想マシン上でリモートデスクトップを有効にする必要があります。Windows仮想マシン上でリモートデスクトップを有効にする手順については、 「Windows仮想マシン」を参照してください。
  • XenServer VM Toolsをインストールする必要があります。
  • 仮想マシンにネットワークインターフェイスがあり、XenCenterに接続できる必要があります。
  • Credential Security Support Providerプロトコル(CredSSP)の更新がRDP接続のクライアントとサーバーの両方に適用されているか、どちらにも適用されていない必要があります。詳しくは、https://support.microsoft.com/en-gb/help/4295591/credssp-encryption-oracle-remediation-error-when-to-rdp-to-azure-vmを参照してください。

XenCenterのさまざまな設定が、リモートデスクトップコンソールの動作に影響します:

  • Windowsのキーの組み合わせは、リモートデスクトップコンソールに送信されます。
  • リモートデスクトップコンソール上のアプリケーションでのサウンドは、ローカルコンピューター上で再生されます。
  • デフォルトで、リモートデスクトップコンソールセッションを開くと、仮想コンソールセッションが作成されるのではなく、リモートサーバー上のコンソールセッションへの接続が1つ作成されます。
  • XenCenterでは、RDP接続が自動的にスキャンされます。このため、RDP接続が使用可能になった場合に自動的にリモートデスクトップコンソールに切り替わるように設定できます。

リモートデスクトップコンソールに関する設定は、XenCenterの[オプション]ダイアログボックスの[コンソール]タブで変更できます。詳しくは、「XenCenterのオプションの変更」を参照してください。

注:

RDPを使ってXenCenterに接続するのではなく、ローカルマシン上のXenCenterを使うことでVNCパフォーマンスを向上させることができます。

リモートコンソールセッションの実行