XenCenter

コントロールドメインのメモリの変更

コントロールドメインは「dom0」とも呼ばれ、XenServer管理ツールスタック(「XAPI」とも呼ばれます)を実行するセキュアな特権Linux仮想マシン(VM)です。コントロールドメインでは、XenServerの管理機能が提供されます。また、ユーザーが作成した仮想マシンに物理デバイスへのアクセスを提供するドライバースタックも実行します。

コントロールドメインに割り当てられるメモリの量は、XenServerのインストール中に自動的に設定されます。この量は、サーバーの物理メモリの量に基づきます。詳しくは、「メモリ使用率」を参照してください。

次のケースで、コントロールドメインに割り当てられるメモリを増やすことができます:ストレージ読み取りキャッシュシナリオ、PVSアクセラレータシナリオ、またはXenServerサーバーごとに50を超えるVMを実行している場合。ホストの物理メモリ量が少ない場合、コントロールドメインに割り当てられるメモリ量を減らすことができます。以下のセクションでは、XenCenterを使用してコントロールドメインメモリをアップデートする手順を示します。xe CLIを使用したdom0メモリの変更については、「コマンドラインインターフェイス」を参照してください。

注:

  • コントロールドメインに1GiB未満のメモリを割り当てることは推奨されません。
  • コントロールドメインに割り当てるメモリ量を増やすと、仮想マシンで使用できるメモリが減少します。
  • XenCenterを使用してXenServerのインストール中に最初に設定された値よりコントロールドメインに割り当てるメモリを少なくすることはできません。

コントロールドメインメモリをアップデートするには

注:

コントロールドメインメモリをアップデートする前に、サーバーを保守モードにしてください。詳しくは、「保守モードでの実行」を参照してください。

  1. リソースペインでサーバーを選択して、[メモリ]をクリックします。[メモリ]タブには、サーバーで現在使用されているメモリに関する情報が表示されます。この情報には、利用可能なメモリ、コントロールドメインメモリ、合計メモリ、およびサーバーで使用されている合計メモリの割合に関する情報が含まれます。
  2. [コントロールドメインメモリ]の横に表示されてるハイパーリンクをクリックします。または、[サーバー]メニューの[コントロールドメインメモリ]を選択します。
  3. [コントロールドメインメモリの設定]ダイアログボックスで、コントロールドメインに割り当てられるメモリをアップデートします。コントロールドメインメモリに変更を加えると、サーバーが再起動します。
  4. [OK]をクリックして変更を適用し、サーバーを再起動します。
コントロールドメインのメモリの変更