クイックスタート
この記事では、XenServer(旧称、Citrix Hypervisor)と、そのWindowsベースのグラフィックユーザーインターフェイスであるXenCenterのインストールおよび設定の手順について説明します。まず、これらのソフトウェアをインストールし、Windows仮想マシン(VM)を作成して、同様の仮想マシンを複数作成する時に便利な仮想マシンテンプレートを作成します。最後に、複数のホストによるリソースプールを作成し、仮想マシンを実行したまま他のホスト上に移行する方法(ライブマイグレーション機能)について説明します。
この記事では、セットアップを簡潔にするために、最も基本的なシナリオを例にして説明します。
この記事では、XenServerおよびXenCenterを初めて使用するユーザーを対象にしており、XenServer環境の管理にXenCenterを使用する場合を想定しています。コマンドラインインターフェイス(名前:xe CLI)上でLinuxベースのxe コマンドを実行してXenServerを管理する方法については、「コマンドラインインターフェイス」を参照してください。
用語および略語
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サーバー:XenServerを実行する物理コンピューター。
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ホスト:仮想マシン(VM)をホストするXenServerのインストール。
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仮想マシン(VM:Virtual Machine):すべての要素がソフトウェアで構成されたコンピュータを指し、物理コンピューターと同様にオペレーティングシステムやアプリケーションを実行できます。各VMは仮想的な(ソフトウェアベースの)CPU、RAM、ハードディスク、およびネットワークインターフェイスカード(NIC)を持ち、物理コンピューターと同じように動作します。
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リソースプール(プール):複数のXenServerホストで構成され、仮想マシンをホストする単一の管理対象としてグループ化したものを指します。
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プールコーディネーター(旧プールマスター):プール内のメインホスト。プールの全ホストの単一接続ポイントになり、通信を必要に応じて個々のプールメンバーに転送します。
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ストレージリポジトリ(SR:Storage Repository):仮想ディスクを格納するストレージを指します。
主要コンポーネント
XenServer
XenServerは、総合的なサーバー仮想化プラットフォームであり、仮想インフラストラクチャの構築および管理に必要なすべての機能を提供します。XenServerは、WindowsおよびLinuxベースの仮想サーバー用に最適化されています。
XenServerは何らかのオペレーティングシステム上で動作するのではなく、サーバーのハードウェア上で直接動作します。このため、システムリソースが効率的に使用され、高いスケーラビリティが提供されます。XenServerでは、物理マシンの各要素(ハードドライブ、リソース、ポートなど)が抽象化され、そのマシン上で動作する仮想マシンにそれらの要素が割り当てられます。
XenServerでは、仮想マシンの作成、ディスクスナップショットの作成、および仮想マシンワークロードの管理を行えます。
XenCenter
XenCenterは、Windowsベースのグラフィックユーザーインターフェイスです。XenCenterを使用すると、XenServerのホスト、プール、および共有ストレージを管理できます。Windowsデスクトップマシン上でXenCenterを実行して、仮想マシンを展開、管理、およびモニターできます。
XenCenterの使用方法については、XenCenterのオンラインヘルプを参照してください。F1キーを押すといつでも、状況依存のヘルプを参照することができます。
XenServerおよびXenCenterのインストール
この章では、XenServerの最小インストールをセットアップします。
この章の内容
以下の手順について説明します:
- 単一の物理サーバーにXenServerをインストールする
- WindowsコンピューターにXenCenterをインストールする
- XenCenterとXenServerを接続してインフラストラクチャを構築することで、仮想マシン(VM)を作成して実行する
要件
開始するには、以下が必要です。
- XenServerホストとなる物理コンピューター
- XenCenterアプリケーションを実行するWindowsコンピューター
- XenServerおよびXenCenterのインストールファイル
XenServerホストコンピューターは、XenServerの実行と仮想マシンのホストのみを行い、ほかのアプリケーションを実行することはできません。XenCenterは、ハードウェア要件を満たす汎用のWindowsコンピューター上で実行でき、このコンピューター上で他のアプリケーションを実行することもできます。詳しくは、「システム要件」を参照してください。
XenServerのダウンロードページからインストールファイルをダウンロードできます。
XenServerホストのインストール
すべてのサーバーに、少なくとも1つのIPアドレスが関連付けられています。ホストに静的なIPアドレスを割り当てる場合(DHCPを使用しない場合)は、そのIPアドレスを手元に用意しておいてください。
ヒント:
F12キーを押すと次のインストーラー画面にすばやく進めます。ヘルプを表示するにはF1キーを押します。
XenServerホストをインストールするには、以下の手順を実行します:
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XenServerのインストールファイルをCDに書き込むか、起動可能なUSBを作成します。
注:
インストールパッケージのソースとしてHTTP、FTP、またはNFSを使用する場合の手順については、「インストール」を参照してください。
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保存したいデータをバックアップします。XenServerをインストールすると、インストール時に指定したすべてのハードディスク上のデータが上書きされます。
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システムにインストールメディアを挿入します。
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システムを再起動します。
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コンピューターをローカルインストールメディアから起動します(起動順序の変更が必要な場合は、コンピューターに付属のドキュメントを参照してください)。
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起動メッセージおよび [ようこそXenServerへ] 画面が表示されます。ここで、インストールに使用するキーボードレイアウトを選択します。
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[Welcome to XenServer Setup] 画面が表示されたら、[OK] を選択します。
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XenServerのライセンス契約書(EULA)の内容を確認して、[Accept EULA]を選択します。
注:
システムハードウェアの警告が表示された場合は、システムファームウェアでハードウェア仮想化のサポートが有効になっていることを確認してください。
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ここでは新規インストール(Clean Installation)を行うので、[OK] を選択します。
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複数のローカルハードディスクがある場合は、インストール用のプライマリディスクを選択し、[OK] を選択します。
仮想マシンストレージ用のディスクを選択します。[OK]を選択します。
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インストールパッケージのソースとして、[Local media] を選択します。
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インストールメディアの整合性を検証するかどうかを選択する画面で [Skip verification] を選択し、[OK] を選択します。
注:
インストール中に問題が発生した場合は、インストールメディアの整合性を検証してください。
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ルートパスワードを設定します。確認のため、同じパスワードを2回入力する必要があります。ここで設定したルートパスワードは、後でXenCenterを使ってこのXenServerホストに接続するときに使用します。
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管理インターフェイスを設定します。このインターフェイスは、XenCenterへの接続で使用されます。
コンピューターに複数のネットワークインターフェイスカード(NIC)がある場合は、管理トラフィックで使用するNIC(通常は最初のNIC)を選択します。
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管理インターフェイスとして使用するNICのIPアドレスとして、特定の(静的な)アドレスを使用するかDHCPを使用するかを選択します。
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ホスト名を設定して、DNS設定を手作業で行うかDHCPを使って自動的に行うかを指定します。
DNS設定を手作業で行う場合は、プライマリ(必須)、セカンダリ(オプション)、およびターシャリ(オプション)のDNSサーバーのIPアドレスを入力します。
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タイムゾーンを選択します。
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ホストのローカルの日時として、NTPによる自動設定または手動設定を選択します。[OK]を選択します。
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[Using NTP]を選択した場合は、タイムサーバーを指定する画面が表示されます。DHCPによる自動設定を指定するか、1つ以上のNTPホストの名前またはIPアドレスを入力します。
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日時設定として[Manual time entry]を選択した場合、インストール中に日時を入力するための画面が表示されます。
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[ Install XenServer] を選択します。
インストールプロセスが開始されます。これには数分かかる場合があります。
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次の画面では、サプリメンタルパックをインストールするかどうかを選択する画面が表示されます。[No] をクリックして続行します。
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[Installation Complete] 画面が表示されたら、インストールメディアを取り出し、[OK] を選択してサーバーを再起動します。
ホストが再起動すると、XenServerのシステム設定コンソールであるxsconsoleが表示されます。
注:
表示されたIPアドレスを控えておきます。このIPアドレスは、XenCenterをホストに接続するときに使用します。
XenCenterのインストール
XenCenterは、通常はローカルシステムにインストールします。XenCenterインストーラーは、XenServerダウンロードページからダウンロードできます
XenCenterをインストールするには:
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XenCenterを実行するコンピューターにXenCenterインストーラーをダウンロードまたは転送します。
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インストーラー(
.msi
ファイル)をダブルクリックしてインストールを開始します。 -
インストールウィザードの指示に従って、XenCenterをインストールします(必要な場合はインストール先を変更します)。
XenCenterでXenServerホストに接続する
以下の手順でホストをXenCenterに追加します。
XenCenterでXenServerホストに接続する:
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XenCenterを起動します。
XenCenterが起動すると、[ホーム]タブが開きます。
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[新規サーバーの追加] アイコンをクリックします。[新規サーバーの追加] ダイアログボックスが開きます。
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[サーバー] ボックスに、接続先ホストのIPアドレスを入力します。XenServerのインストール時に設定したルートユーザー名とパスワードを入力します。[追加] をクリックします。
注:
ホストを初めてXenCenterに追加すると、[接続状態の保存と復元]ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスでは、ホストの接続情報を保持して、ホスト接続が自動的に復元されるように設定できます。
XenServerのライセンス適用
XenServerはライセンスがなくても使用できます(Trial Edition)。Trial Editionでは、Premium Editionの機能を試すことができますが、プールのサイズがホスト3台までに制限されています。
XenServerを使用してCitrix Virtual Apps and Desktopsのワークロードを実行する場合は、Premium Editionライセンスが必要です。XenServerライセンスの取得について詳しくは、https://xenserver.com/buyを参照してください。XenServerは、Citrixワークロードを実行するためのCitrix for Private Cloud、Citrix Universal Hybrid Multi Cloud、およびCitrix Platformライセンスサブスクリプションでの使用権になりました。詳細の表示。
XenServerライセンスをお持ちの場合は、今すぐ適用してください。詳しくは、「ライセンス」を参照してください。
XenServerホストのプールの作成
リソースプールは、複数のXenServerホストを単一の管理対象としてグループ化したものです。
リソースプール(プール)を作成すると、複数のホストとそれらの共有ストレージを単一リソースとして管理できます。リソースプールでは、リソース要求や業務上の優先度に応じて、仮想マシン環境を柔軟に展開できます。1つのプールには、互換性のあるハードウェアを持ち、同じバージョンのXenServerソフトウェア(適用されたパッチも含む)を実行するホストを最大で64台まで追加できます。
リソースプールでは、1つのホストがプールコーディネーターとして動作します。プールコーディネーターは、プール全体の単一接続ポイントになり、通信を必要に応じて個々のメンバーホストに転送します。リソースプールの各メンバーには、必要に応じてプールコーディネーターの役割を引き継ぐための情報がすべて格納されています。プールコーディネーターとして動作するホストは、XenCenterの[リソース]ペインでそのプールの最上位に表示されます。また、プールコーディネーターのIPアドレスは、プールコーディネーターとして動作するホストの [検索] タブに表示されます。
共有ストレージが接続されたリソースプールでは、十分なメモリを備えた任意のプールメンバー上で仮想マシンを起動できるほか、別のホスト上に動的に移行することもできます。この場合、実行中の仮想マシンを、最小限のダウンタイムで移行できます。XenServerホストでハードウェア障害が生じた場合、管理者は、そのホスト上の仮想マシンを、同じリソースプール内の別のホスト上で再起動させることができます。
高可用性(HA)機能が有効な場合は、障害が生じたホスト上の仮想マシンを自動的に他のホスト上に移行させることができます。高可用性が有効なプールでは、プールコーディネーターがシャットダウンされると新しいプールコーディネーターが自動的に選出されます。
注:
異種混在型プールについて詳しくは、「ホストとリソースプール」を参照してください。
この章の内容
以下の手順について説明します:
- リソースプールを作成する
- プールのネットワークをセットアップする
- NICをボンディングする
- プールの共有ストレージをセットアップする
XenServerではさまざまな種類の共有ストレージソリューションを使用できますが、ここでは代表的な2種類(NFSとiSCSI)のストレージについて説明します。
要件
共有ストレージでリソースプールを作成するには、以下が必要です。
- 類似したプロセッサ構成の2台目のXenServerホスト。 このホストをXenCenterアプリケーションに接続します。
- IPベースのストレージ用リポジトリ
ここでは、説明を簡潔にするために同種型プールを作成します。同種型プールのすべてのホストは、プロセッサに互換性があり、同じバージョンのXenServerを同じ種類のXenServer製品ライセンスで実行している必要があります。同種型プールの要件について詳しくは、「システム要件」を参照してください。
リソースプールの作成
リソースプールを作成するには
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XenCenterのツールバーで [新規プール] をクリックします。
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新しいリソースプールの名前と、必要に応じて説明を入力します。
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[コーディネーター] ボックスの一覧で、プールコーディネーターとして動作するホストを選択します。
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[そのほかの追加メンバー] ボックスの一覧で、リソースプールに追加する2台目のホストを選択します。
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[プールの作成] をクリックします。 リソースプールが作成され、リソースペインに追加されます。
プールのネットワークのセットアップ
XenServerのインストール時に、IPアドレスを指定したNIC(通常はプールの最初のNIC)上にネットワーク接続が作成されます。
ただし、必要に応じてプールをVLANや他の物理ネットワークに接続することができます。これを行うには、これらのネットワークをプールに追加します。XenServerを構成して各NICを1つの物理ネットワークに接続したり、複数のVLANに接続したりできます。
ネットワークを作成する前に、実際のケーブル接続がプールの各ホストと一致していることを確認してください。つまり、各ホスト上のNICが、他のプールメンバー上の対応するNICと同じ物理ネットワークに接続されている必要があります。
注:
XenServerのインストール後に、ホスト上のNICにそのNICが接続されていない場合:
- NICを接続します。
- XenCenterで、<your host> >[NIC] タブを選択します。
- [再スキャン] をクリックすると、新しいNICが検出されます。
XenServerのネットワークの構成について詳しくは、「ネットワーク」および「XenServerのネットワークについて」を参照してください。
XenServerにネットワークを追加するには、以下の手順を実行します:
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XenCenterの [リソース] ペインで、プールを選択します。
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[ネットワーク]タブをクリックします。
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[ネットワークの追加]をクリックします。
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[種類の選択]ページで、[外部ネットワーク]を選択して[次へ]をクリックします。
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[名前] ページで、わかりやすい名前と説明を入力します。
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[ネットワーク設定] ページで、以下を行います:
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NIC: XenServerでネットワークのデータを送受信するNICを選択します。
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VLAN: ネットワークがVLANである場合は、そのVLANのID(または「タグ」)を入力します。
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MTU: ネットワークでジャンボフレームが使用されている場合は、MTU(Maximum Transmission Unit)を1500~9216で入力します。それ以外の場合は、MTUボックスのデフォルト値である1500のままにします。
多くの仮想マシンで使用されるネットワークでは、[このネットワークを新規VMに自動的に追加する] チェックボックスをオンにします。これにより、このネットワークがデフォルトで追加されます。
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[完了]をクリックします。
NICのボンディング
NICをボンディングして複数の物理NICを単一の高性能チャネルのように使用することで、ホストの耐障害性を向上させることができます。ここでは、NICのボンディング(またはチーミング)の概要についてのみ説明します。実稼働環境でボンディングを作成する前に、詳細なボンディング情報を理解しておくことをお勧めします。詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。
XenServerでは、アクティブ/アクティブ、アクティブ/パッシブ(アクティブ/バックアップ)、およびLACPのボンディングモードがサポートされています。アクティブ/アクティブモードでは、仮想マシントラフィックに対する負荷分散および冗長性が提供されます。ただし、他の種類のトラフィック(管理トラフィックおよびストレージトラフィック)は負荷分散されません。ストレージトラフィックでは、LACPボンディングまたはマルチパスの方が適しています。マルチパスについて詳しくは、「ストレージ」を参照してください。ボンディングについて詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。
ネットワークスタックとしてvSwitchが使用されていない環境では、LACPモードのオプションは表示されません。また、IEEE 802.3ad標準をサポートするスイッチを使用する必要があります。このスイッチには、ホスト上のLACPボンディングごとに個別のLAG(リンクアグリゲーショングループ)が設定されている必要があります。LAGグループの作成について詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。
NICをボンディングするには
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バインドするNICが使用されていないことを確認します。ボンドを作成する前に、NICを使用して仮想ネットワークインターフェイスを持つVMをシャットダウンする必要があります。その後で仮想マシンの仮想ネットワークインターフェイスを適切なネットワークに再接続する必要があります。
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[リソース] ペインでホストを選択して、[NIC] タブの [ボンディングの作成] をクリックします。
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ボンディングするNICを選択します。一覧で、ボンディングに追加するNICのチェックボックスをオンにします。最大で4つのNICを選択できます。チェックボックスをオフにして、NICの選択を解除します。柔軟で安全性の高いネットワークを維持するために、ネットワークスタックとしてvSwitchを使用する場合は、最大で4つのNICを使用してボンディングを作成できます。Linuxブリッジがネットワークスタックの場合、ボンディングを構成できるNICは2つまでです。
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[ボンディングモード] で、ボンディングの種類を指定します:
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アクティブ/アクティブモードを指定するには、[アクティブ/アクティブ]を選択します。これにより、ボンディングされたNIC間でトラフィックが分散されます。ボンディング内の一方のNICに障害が発生した場合、ホストのネットワークトラフィックは自動的に他方のNIC経由で転送されます。
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アクティブ/パッシブモードを指定するには、[アクティブ/パッシブ] を選択します。この場合、トラフィックは一方のNICのみで転送されます。このモードでは、ボンディングされたNICのうち一方のみがアクティブになり、そのNICがネットワークから切断されるなど、障害が発生した場合のみ2つ目のNICが使用されます。
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[LACP - 送信元のMACアドレスによる負荷分散]を選択してLACPボンディングを作成します。このボンディングでは、送信元の仮想マシンのMACアドレスに基づいてトラフィックの送信NICが選択されます。同一ホスト上でいくつかの仮想マシンが動作する環境では、このオプションによるトラフィック分散を使用します。仮想インターフェイス(VIF)の数がNICよりも少ない場合、このハッシュアルゴリズムは適していません。トラフィックを複数のNICに分散できないため、適切な負荷分散は提供されません。
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[LACP - 送信元/送信先のポートとIPによる負荷分散]を選択してLACPボンディングを作成します。このボンディングでは、送信元のIPアドレスとポート番号、および送信先のIPアドレスとポート番号に基づいてトラフィックがNIC間で分散されます。このオプションは、VIFの数がNICよりも少ない環境で仮想マシンからのトラフィック負荷を分散させる場合に適しています。
注:
LACPボンディングは、vSwitchでのみ使用できます。アクティブ/アクティブモードおよびアクティブ/パッシブモードのボンディングは、vSwitchおよびLinuxブリッジの両方で使用できます。ネットワークスタックについて詳しくは、「ネットワーク」を参照してください。
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ジャンボフレームを使用する場合は、MTU(Maximum Transmission Unit:最大転送単位)の値を1500から9216の範囲で指定します。
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新規VMウィザードで新規ボンディングネットワークを新しい仮想マシンに自動的に追加するには、このチェックボックスをオンにします。
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[作成]をクリックします。NICボンディングが作成され、ダイアログボックスが閉じます。
新しいボンディングが作成されると、管理インターフェイスとセカンダリインターフェイスがセカンダリのNICボンディングからボンドインターフェイスに移動します。ボンディング上に管理インターフェイスを持つホストはリソースプールに追加できません。プールに追加するには、ホストの管理インターフェイスを再設定して物理NIC上に戻す必要があります。
プールの共有ストレージをセットアップする
プール内のホストをリモートのストレージアレイに接続するには、XenServerのストレージリポジトリを作成します。このストレージリポジトリは、仮想マシンの仮想ディスクを格納するストレージコンテナです。ストレージリポジトリは、XenServerホストに依存しない永続的なオンディスクオブジェクトです。ストレージリポジトリは、内蔵および外付けのさまざまな種類の物理ストレージデバイス上に作成できます。これらの種類には、ローカルディスクデバイスや共有ネットワークストレージが含まれます。
XenServerでは、以下の種類のストレージを使用して、ストレージリポジトリを作成できます。
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NFS
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ソフトウェアiSCSI
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ハードウェアHBA
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SMB
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ファイバチャネル
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ソフトウェアFCoE(廃止済み)
ここでは、リソースプールのストレージリポジトリとして、NFSとiSCSIという2種類のストレージを使用します。これらのNFSまたはiSCSIストレージアレイは、ストレージリポジトリを作成する前に設定しておく必要があります。設定方法は、使用するストレージソリューションによって異なります。詳しくは、ベンダーのドキュメントを参照してください。通常、ストレージソリューションの次の設定を完了しておく必要があります:
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iSCSIストレージリポジトリ:ストレージアレイ上にボリュームおよびLUNを作成しておく。
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NFSストレージリポジトリ:ストレージアレイ上にボリュームを作成しておく。
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ハードウェアHBA:LUNを提供するために必要な構成を行ってから新規ストレージリポジトリウィザードを実行する必要があります。
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ソフトウェアFCoE SR:LUNをホストに公開するために必要な設定を手動で完了している必要があります。この設定には、FCoEファブリックの設定と、SANのパブリックワールドワイドネーム(PWWN)へのLUNの割り当てが含まれます。
IPベースのストレージ(iSCSIまたはNFS)を作成する場合は、ストレージネットワークとして管理トラフィック用のNICを使用したり、ストレージトラフィック用のNICを作成してそれを使用したりできます。他のNICをストレージトラフィック用に使用する場合は、そのNICにIPアドレスを割り当てる必要があります。これを行うには、管理インターフェイスを作成します。
管理インターフェイスを作成する場合、次の基準を満たすIPアドレスを割り当てる必要があります:
- 使用するストレージコントローラーと同じサブネットに属します
- XenServerのインストール時に指定したIPアドレスとは異なるサブネットに属します
- ほかの管理インターフェイスとは異なるサブネットに属します。
NICにIPアドレスを割り当てるには
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NICが別のサブネット上にあること、またはネットワークトポロジに適したルーティングが設定されていることを確認します。この設定では、選択したNIC経由で目的のトラフィックが転送されます。
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XenCenterの [リソース] ペインで、プール(またはスタンドアロンホスト)を選択します。[ネットワーク] タブの [設定] をクリックします。
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[IPアドレスの設定] ダイアログボックス左側の [IPアドレスの追加]をクリックします。
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新しいインターフェイスにわかりやすい名前(「ストレージアレイネットワーク」など)を指定して、[ネットワーク] ボックスでストレージトラフィック用のネットワークを選択します。
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[以下の設定を使用する] をクリックします。NICに割り当てる静的IPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイを入力して、[OK] をクリックします。IPアドレスは、NICが接続されているストレージ域コントローラーと同じサブネット上にある必要があります。
注:
NICにIPアドレスを割り当てるときは、そのプール内のほかのNICに割り当てられているIPアドレスとは異なるサブネットに属している必要があります。これには、プライマリ管理インターフェイスが含まれます。
NFSまたはiSCSIの共有ストレージリポジトリを作成するには
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リソースペインでリソースプールを選択します。XenCenterのツールバーで [新規ストレージ] をクリックします。
新規ストレージリポジトリウィザードが開きます。
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[仮想ディスクストレージ]で、ストレージの種類として[NFS]または[iSCSI]を選択します。[次へ] をクリックして続行します。
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NFSを選択した場合:
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新しいストレージリポジトリの名前と、それを格納する共有の名前を入力します。指定した場所に既存のNFSストレージリポジトリがあるかどうかを確認するには、[スキャン] をクリックします。
注:
指定したパスがプール内のすべてのXenServerホストにエクスポートされるようにNFSホストを設定しておく必要があります。
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[完了]をクリックします。
新しいストレージリポジトリが作成され、リソースペインのリソースプールの下に追加されます。
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iSCSIを選択した場合:
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新しいストレージリポジトリの名前と、iSCSIターゲットのIPアドレスまたはDNS名を入力します。
注:
プール内のすべてのXenServerホストがLUNにアクセスできるようにiSCSIストレージターゲットを設定しておく必要があります。
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iSCSIターゲットがCHAP認証を使用するように設定されている場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。
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[ターゲットホストのスキャン] をクリックして、[ターゲットIQN]ボックスの一覧からiSCSIターゲットのIQNを選択します。
警告:
iSCSIターゲットおよびプール内のすべてのホストで、固有のIQNが設定されている必要があります。
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[ターゲットLUN] をクリックして、[ターゲットLUN]ボックスの一覧からLUNを選択します。このLUNにストレージリポジトリが作成されます。
警告:
各iSCSIストレージリポジトリは全体が単一のLUNに含まれる必要があり、複数のLUNにまたがることはできません。また、選択したLUN上の既存のデータはすべて破棄されます。
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[完了]をクリックします。
新しいストレージリポジトリが作成され、リソースペインのリソースプールの下に追加されます。
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このストレージリポジトリは、リソースプールのデフォルトのストレージリポジトリになります。
仮想マシンの作成
XenCenterでは、いくつかの方法で仮想マシンを作成でき、目的に応じて適した方法を選択できます。XenCenterでは、簡単な操作で特定の構成を持つ個別の仮想マシンを作成したり、同じ構成の仮想マシンのグループを用意したりできます。
XenServerでは、VMwareの仮想マシンをXenServer用に簡単に一括変換するためのツールが用意されています。詳しくは、「Conversion Manager」を参照してください。
このセクションでは、Windows仮想マシンの作成方法について説明します。ここでは、説明を簡潔にするために最もシンプルなXenServer環境を使用します。つまり、ローカルストレージを持つ単一のXenServerホストで仮想マシンを作成します(XenCenterでこのXenServerホストに接続すると、ストレージがホストのローカルディスク上に自動的に設定されます)。
また、リソースプール内のホスト間で仮想マシンを動的に移行するライブマイグレーションの使用についても説明します。
以下の手順では、仮想マシンを作成してカスタマイズした後で、その仮想マシンをテンプレートに変換します。仮想マシンテンプレートには仮想マシンに加えられたカスタマイズ内容が保持され、そのテンプレートから同じ(または類似した)構成の仮想マシンを簡単に作成できます。複数の仮想マシンを作成するのに要する時間も短くなります。
仮想マシンテンプレートは、既存の仮想マシンのスナップショットから作成することもできます。スナップショットは、実行中の仮想マシンのある時点での状態を記録したもので、元の仮想マシンの構成、ストレージ、およびネットワーク情報が保持されます。このため、仮想マシンをバックアップする目的でスナップショットを作成できます。スナップショットは、仮想マシンテンプレートを作成する簡単な方法です。このセクションでは、既存の仮想マシンからスナップショットを作成して、それを仮想マシンテンプレートに変換します。また、このセクションの最後に、仮想マシンテンプレートから新しい仮想マシンを作成する方法についても説明します。
この章の内容
以下の手順について説明します:
- Windows 10仮想マシンを作成する
- Windows向けXenServer VM Toolsをインストールする
- 実行中の仮想マシンをプール内の他のホストに移行する
- 仮想マシンテンプレートを作成する
- テンプレートから仮想マシンを作成する
要件
共有ストレージでリソースプールを作成するには、以下が必要です。
- セットアップ済みのXenServerプール
- XenCenter
- Windows 10仮想マシンのインストールファイル
- Windows向けXenServer VM Toolsのインストールファイル
Windows 10仮想マシンを作成する
注:
以下の手順では、Windows 10の仮想マシンを作成します。仮想マシンにインストールするオペレーティングシステムによっては、デフォルトの値が異なる場合があります。
Windows仮想マシンを作成するには:
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ツールバーで [新規VM] をクリックします。[新規VM]ウィザードが開きます。
新規VMウィザードでは、CPU、ストレージ、ネットワークなどの設定パラメーターを選択しながら、目的に応じた仮想マシンを作成できます。
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VMテンプレートを選択し、[次へ]をクリックします。
各テンプレートには、仮想マシンを特定のゲストオペレーティングシステムおよび適切なストレージ設定で作成するために必要な情報が含まれています。このテンプレート一覧には、現在XenServerでサポートされているゲストオペレーティングシステムのテンプレートが表示されます。
注:
新しい仮想マシンにインストールするオペレーティングシステムが特定のハードウェアでのみ動作する場合は、[ホストのBIOS文字列をVMにコピーする] チェックボックスをオンにします。このオプションは、特定のコンピューターに同梱されていたインストールCDのオペレーティングシステムなどに使用します。
仮想マシンを初めて起動するとき、起動したあとにそのBIOS文字列を変更することはできません。初めての場合は仮想マシンを起動する前に、BIOS文字列が正しいことを確認してください。
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新しい仮想マシンの名前と、必要に応じて説明を入力します。
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新しい仮想マシンにインストールするオペレーティングシステムのインストールメディアを選択します。
CD/DVDからのインストールが最も簡単な方法です。デフォルトのインストール元のオプション(ホストのDVDドライブ)を選択し、CD/DVDをXenServerホストのDVDドライブに挿入して [次へ] をクリックします。
XenServerでは、既存のISOライブラリを含む豊富なソースからOSインストールメディアを入手することもできます。
既存のISOライブラリを接続するには、[新規ISOライブラリ] をクリックして、ISOライブラリの場所と種類を指定します。ISOライブラリを指定すると、そのライブラリのISOファイルをリストで選択できるようになります。
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新しい仮想マシンのホームサーバーとして、現在のホストが指定されます。[次へ] を選択して続行します。
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新しい仮想マシンに割り当てる仮想CPUとメモリを指定します。
仮想マシンテンプレートには、各オペレーティングシステムで必要とされる構成情報が定義されています。必要に応じて、これらの設定を変更し、[次へ] をクリックして続行します。
-
グラフィック処理装置(GPU)を割り当てます。
新規VMウィザードにより、専用GPUまたは仮想GPUを仮想マシンに割り当てます。これにより、GPUの処理能力を仮想マシンで利用できるため、CAD、GIS、および医療用画像処理アプリケーションなどの高度な3Dグラフィックアプリケーションのサポートが向上します。
注:
GPU仮想化は、XenServer Premium Editionユーザーが利用できます。
-
新規VMのストレージを構成します。
デフォルトの割り当てサイズおよび設定のまま [次へ] をクリックします:
-
仮想ディスクの名前、説明、またはサイズを変更する場合は、[編集]をクリックします。
-
新しい仮想ディスクを追加する場合は、[追加]を選択します。
注:
リソースプールを作成すると、XenServerで仮想マシンを作成するときに共有ストレージを設定できます。
-
-
新しい仮想マシンのネットワークを設定します。
デフォルトのNICおよび自動生成されるMACアドレスを使用する場合は、[次へ] をクリックします。または、以下の設定を変更します:
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物理ネットワーク、MACアドレス、および仮想ディスクのQoS(Quality of Service:サービス品質)制限を変更するには、[編集]をクリックします。
-
新しい仮想ネットワークインターフェイスを追加する場合は、[追加] をクリックします。
XenServerは、仮想ネットワークインターフェイスを使用してホスト上の物理ネットワークに接続します。その仮想マシンで使用するネットワークを選択してください。物理ネットワークを追加するに は、「プールのネットワークのセットアップ」を参照してください。
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設定内容を確認し、[作成]をクリックして新しい仮想マシンを作成し、[検索]タブに戻ります。
新しい仮想マシンのアイコンが、リソースペイン内のホストの下に表示されます。
リソースペインで仮想マシンを選択し、[コンソール]タブをクリックして、仮想マシンのコンソールを表示します。
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オペレーティングシステムのインストール画面の指示に従って、インストールを完了します。
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オペレーティングシステムがインストールされ、仮想マシンが再起動したら、Windows向けXenServer VM Toolsをインストールします。
Windows向けXenServer VM Toolsをインストールする
Windows向けXenServer VM Toolsには従来型デバイスエミュレーションのようなオーバーヘッドがなく、高パフォーマンスのI/Oサービスが提供されます。Windows向けXenServer VM Toolsは、I/Oドライバー(準仮想化ドライバーまたはPVドライバーともいいます)と管理エージェントで構成されています。仮想マシンが完全にサポートされる構成にするには、各Windows仮想マシンにWindows向けXenServer VM Toolsをインストールする必要があります。Windows仮想マシンはそれらがなくても動作しますが、パフォーマンスは大幅に低下します。また、仮想マシンを正しくシャットダウン/再起動/一時停止する機能やライブマイグレーションなど、Windows向けXenServer VM Toolsをインストールしないと有効にならない機能もあります。
警告:
Windows向けXenServer VM Toolsは、Windows仮想マシンごとにインストールしてください。Windows向けXenServer VM ToolsをインストールせずにWindows仮想マシンを実行することはサポート対象外です。
XenServer VM Toolsをインストールまたは更新する前に、VMのスナップショットを作成しておくことをお勧めします。
Windows向けXenServer VM Toolsをインストールするには:
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Windows向けXenServer VM ToolsファイルをWindows仮想マシンにダウンロードします。このファイルは、XenServerダウンロードページから入手します。
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managementagentx64.msi
ファイルを実行して、XenServer VM Toolsのインストールを開始します。 -
インストーラーの指示に従います。
-
確認メッセージが表示されたら仮想マシンを再起動してインストール処理を完了します。
注:
Windows Updateからアップデートを受け取ることができるWindows仮想マシンには、I/Oドライバーが自動的にインストールされます。ただし、Windows向けXenServer VM Toolsパッケージをインストールして管理エージェントをインストールし、サポートされている構成を保持することをお勧めします。次の機能は、XenServer Premium Editionユーザーのみが利用できます:
- Windows UpdateからI/Oドライバーを受信する機能
- 管理エージェントの自動更新
Windows向けXenServer VM Toolsをインストールしたら、必要に応じて仮想マシンにアプリケーションをインストールしたり設定を変更したりできます。同じ構成の仮想マシンを複数作成する必要がある場合は、既存の仮想マシンからテンプレートを作成し、そのテンプレートから仮想マシンを作成できます。詳しくは、「VMテンプレートの作成」を参照してください。
実行中の仮想マシンをプール内の他のホストに移行する
ライブマイグレーション機能を使用すると、実質的にサービスを中断することなく、ホスト上で実行されている仮想マシンを、同じリソースプール内の他のホストに移行(移動)することができます。仮想マシンの移行先は、仮想マシンやリソースプールの構成に応じて選択できます。
実行中の仮想マシンを移行するには
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リソースペインで、移行する仮想マシンを選択します。
注:
その仮想マシンにローカルストレージが接続されていないことを確認してください。
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仮想マシンのアイコンを右クリックし、[移行先サーバー]、移行先のホスト名の順に選択します。
ヒント:
仮想マシンのアイコンを移行先ホストのアイコン上にドラッグすることもできます。
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移行処理が完了すると、リソースペインの移行先ホストにその仮想マシンが追加されます。
仮想マシンテンプレートの作成
既存のWindows仮想マシンからテンプレートを作成するにはいくつかの方法があり、状況に応じて適した方法を選択できます。ここでは、既存の仮想マシンをテンプレートに変換する方法と、仮想マシンのスナップショットからテンプレートを作成する方法について説明します。これらの方法で作成するテンプレートには、元の仮想マシンやスナップショットでカスタマイズされた構成が保持されます。このテンプレートを使用して、同様の仮想マシンを簡単に作成することができます。ここでは、作成したテンプレートから新しい仮想マシンを作成する方法についても説明します。
既存の仮想マシンや仮想マシンスナップショットからテンプレートを作成する前に、元の仮想マシン上でWindowsのユーティリティであるSysprep
を実行しておくことをお勧めします。通常、ディスクイメージの複製(クローン)や復元の準備としてSysprep
を実行します。Windowsオペレーティングシステムには、インストール先に固有な情報(セキュリティ識別子やコンピューター名など)が多く含まれています。これらの情報は、複製した仮想マシンでも固有である必要があります。仮想マシン間でこれらの情報が重複すると、予期せぬ問題が発生することがあります。Sysprep
を実行すると、新しい仮想マシン上でこれらの情報が新しく生成されるため、この問題を避けることができます。
注:
小規模な環境やテスト環境では、
Sysprep
の実行が不要である場合もあります。
Sysprep
について詳しくは、Windowsのドキュメントを参照してください。インストールされているWindowsのバージョンによって、このユーティリティの使用方法が異なることがあります。
既存の仮想マシンから仮想マシンテンプレートを作成する
既存の仮想マシンから仮想マシンテンプレートを作成するには:
警告:
既存の仮想マシンからテンプレートを作成する場合、その仮想マシンはテンプレートに変換され、仮想マシンではなくなります。
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変換する仮想マシンをシャットダウンします。
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[リソース] ペインで仮想マシンを右クリックして、[テンプレートへの変換] を選択します。
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[変換]をクリックして確定します。
テンプレートが作成されると、リソースペインにそのテンプレートが追加され、元の仮想マシンが置き換わります。
仮想マシンのスナップショットから仮想マシンテンプレートを作成する
仮想マシンのスナップショットから仮想マシンテンプレートを作成するには:
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リソースペインで仮想マシンを選択します。[スナップショット] タブをクリックし、[スナップショットの作成] をクリックします。
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新しいスナップショットの名前と、必要に応じて説明を入力します。[スナップショットの作成]をクリックします。
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スナップショットが作成されると、[スナップショット] タブにそのスナップショットが追加されるので、追加されたスナップショットのアイコンを選択します。[操作] 一覧から、[スナップショットから新規テンプレート] を選択します。
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テンプレートの名前を入力して、[作成] をクリックします。
仮想マシンテンプレートから仮想マシンを作成する
カスタマイズした仮想マシンテンプレートから仮想マシンを作成するには:
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XenCenterの [リソース] ペインでテンプレートを右クリックし、新規VMウィザードを選択します。
[新規VM] ウィザードが開きます。
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[新規VM] ウィザードの手順に従って、テンプレートから仮想マシンを作成します。
注:
オペレーティングシステムのインストールメディアの場所を指定するページでは、デフォルトのまま次のページに進みます。
仮想マシンが作成されると、リソースペインにその仮想マシンが追加されます。
既存の仮想マシンから作成したテンプレートでは、右クリックして [高速作成] を選択することもできます。このオプションでは、[新規VM] ウィザードを使用せずに、テンプレートに保持されている構成で高速に仮想マシンが作成されます。