XenServer

トラブルシューティング

このセクションの目的は、XenServerホストについて技術的な問題が発生した場合に、可能であればお客様による問題の解決を手助けすることです。問題が解決できない場合は、このセクションの情報を使用して、テクニカルサポートに問い合わせる場合に必要なアプリケーションログやそのほかの情報を収集してください。

以下の記事では、製品の特定の領域に関するトラブルシューティング情報を提供しています:

XenCenterとXenServerホスト間の接続のトラブルシューティング

XenCenterで特定のXenServerホストに接続できない場合は、以下の点を確認してください:

  • XenCenterのバージョンが、接続先のXenServerホストより古くないかどうか。

    XenCenter 8.2.7以前では、XenServer 8ホストはサポートされていません。XenServer 8のホストまたはプールを管理するには、YYYY.xx形式のバージョンのXenCenterの最新バージョンが必要です。

    この問題を解決するには、最新バージョンのXenCenterをインストールします。

  • ライセンスが有効かどうか。

    ライセンスアクセスコードの有効期限は、XenCenterでXenServerホストを選択して、[全般] タブの [ライセンス詳細] で確認できます。

    ホストのライセンスについて詳しくは、「ライセンス」を参照してください。

  • XenServerホストは、次のポート経由でHTTPSを使用してXenCenterと通信します:

    • ポート443(管理APIを使用したコマンドと応答の双方向接続)
    • ポート5900(準仮想化されたLinux仮想マシンとのグラフィカルVNC接続)

    XenServerホストと、クライアントソフトウェアが動作するマシン間にファイアウォールを設定している環境では、これらのポートからのトラフィックを許可してください。詳しくは、「インターネット接続」を参照してください。

ログの収集

XenServerサーバーの状態レポート

XenServerホストの情報を収集するには、XenCenterを使用できます。

重要:

XenServerサーバーの状態レポートには機密情報が含まれる場合があります。詳しくは、「データガバナンス」を参照してください。

[ツール] メニューの [サーバーの状態レポート] をクリックして、[サーバーの状態レポート] タスクを開きます。さまざまな種類の情報(各種ログ、クラッシュダンプなど)を一覧から選択してレポートを作成できます。収集された情報は、XenCenterが実行されているコンピューター上にダウンロードされます。詳しくは、XenCenterのドキュメントを参照してください。

デフォルトでは、サーバーの状態レポート用に収集されるファイルのサイズに制限があります。デフォルトよりも大きなログファイルが必要な場合は、XenServerホストコンソールでxenserver-status-report -uコマンドを実行できます。

中央サーバーへのsyslogメッセージの送信

ログをコントロールドメインのファイルシステムに書き込まず、リモートサーバーに書き込むようにXenServerホストを設定できます。この場合、リモートサーバー上で、ログを受信して適切に集約するsyslogdデーモンが実行されている必要があります。syslogdデーモンはLinuxとUNIXの標準的な機能で、Windowsやそのほかのオペレーティングシステムで使用できるサードパーティ製のバージョンもあります。

syslog_destinationパラメーターを、ログを書き込むリモートサーバーのホスト名またはIPアドレスに設定します:

xe host-param-set uuid=host_uuid logging:syslog_destination=hostname
<!--NeedCopy-->

コマンドを実行する:

xe host-syslog-reconfigure host-uuid=host_uuid
<!--NeedCopy-->

これにより、変更内容が有効になります。(このコマンドは、hostパラメーターを指定することで、リモートから実行することもできます。)

XenCenterのログ

XenCenterでは、クライアント側のログも記録されます。このファイルには、XenCenterの使用中の全操作とエラーの説明がすべて含まれます。また、実行されたさまざまな操作の監査記録になる、イベントの情報ログも含まれます。XenCenterのログファイルは、プロファイルフォルダーの次の場所に格納されます:%userprofile%\AppData\Roaming\XenServer\XenCenter\logs\XenCenter.log

XenCenterのログファイルを参照するには(ログファイルを開いたりメールで送信したりする場合など)、XenCenterの [ヘルプ] メニューで [XenCenterログファイルの表示] をクリックします。

インストールログ

製品のインストール時に不明なエラーが発生した場合、そのホストのログファイルを取得してテクニカルサポートに提供してください。

インストール中、ホストマシンに直接接続されたキーボード(シリアルポート経由で接続されたものではなく)を使用して、以下の3つの仮想ターミナルにアクセスできます:

  • Alt+F1キーを押して、メインのXenServerインストーラーにアクセスします。
  • Alt+F2キーを押して、ローカルシェルにアクセスします。
  • Alt+F3キーを押して、イベントログにアクセスします。

ログファイルを収集して保存するには:

  1. Alt+F2キーを押して、ローカルシェルにアクセスします。

  2. 以下のコマンドを実行します。

    /opt/xensource/installer/report.py
    <!--NeedCopy-->
    
  3. これにより、ログファイルの保存場所を選択するためのメッセージが表示されます:ログファイルの保存場所として、[NFS][FTP]、または [Local media] を選択できます。

    ネットワーク上のほかのマシン上に保存するには、[NFS]または[FTP]を選択します。この場合、保存先のマシンにネットワークで接続でき、書き込みアクセスが許可されている必要があります。

    ローカルマシンのUSBフラッシュドライブなどのリムーバブルストレージに保存するには、[Local media]を選択します。

    保存場所を選択すると、ログファイルがそこに書き込まれます。ファイル名はsupport.tar.bz2です。

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