XenServer

XenServer Conversion Managerのトラブルシューティング

このセクションでは、変換プロセスと変換した仮想マシンのトラブルシューティングについての情報を提供します。

変換した仮想マシンの起動に関する問題

通常、変換はスムーズに実行され、XenServer Conversion Manager仮想アプライアンスによって問題なく仮想マシンが変換されます。ただし、まれに、変換した仮想マシンを開こうとしたときににエラーが発生することがあります。以下のセクションでは、エラーやそのほかの問題を解決するための手引きをいくつか提供します。

停止コード0x0000007BでWindowsがブルースクリーンになる

この停止コードは、XenServer Conversion Manager仮想アプライアンスが、XenServerの初回起動にとって重要なWindowsデバイスを構成できなかったことを示します。より詳しいガイドをご希望の場合は、ログを保存してサポートにお送りください。

Windows製品のライセンス認証

ライセンスモデルによっては、Windows仮想マシンを起動しようとすると、システムのライセンス認証に関するエラーメッセージが表示されることがあります。

Windows仮想マシンのネットワーク設定が失われる

ESXiサーバーからXenServerにWindows仮想マシンをインポートすると、IPv4/IPv6ネットワークの設定が失われることがあります。ネットワーク設定を保持するには、変換を完了した後にIPv4/IPv6設定を再構成します。

VMware SCSIディスクを起動できない

VMware仮想マシンをSCSIディスクから起動しても、IDEハードディスクが構成されていた場合、仮想マシンが起動しないことがあります(XenServerに変換した場合)。この問題は、移行プロセスでIDEハードディスクがSCSIディスクより小さいデバイス番号に割り当てられることが原因で発生します。しかし、XenServerはデバイス0に割り当てられているハードディスクから起動します。この問題を解決するには、XenCenterで仮想ディスクの場所を再調整して、オペレーティングシステムを含む仮想ディスクから仮想マシンが再起動されるようにします。

オペレーティングシステムを含む仮想ディスクの場所を変更するには

  1. XenCenterの [リソース] ペインで、電源オフ状態のゲスト仮想マシンを選択します。

  2. [ストレージ]タブを選択します。

  3. [仮想ディスク] リストで、オペレーティングシステムを含む仮想ディスクを選択して、[プロパティ] をクリックします。

  4. 仮想ディスクの [プロパティ] ダイアログボックスで、[vm_name] タブをクリックしてデバイスオプションを表示します。

  5. [デバイスの場所] 一覧で、[0] を選択して、[OK] をクリックします。

変換中の問題

仮想マシンの変換中に問題またはエラーが発生した場合は、VMware仮想マシンをOVFパッケージとしてエクスポートしてみてください。VMware仮想マシンをOVFパッケージとしてエクスポートできない場合、Conversion Managerはこの仮想マシンを変換できません。仮想マシンをOVFパッケージとしてエクスポートしようとしたときに表示されるエラーメッセージを使用して、VMware仮想マシンに関する問題のトラブルシューティングと修正を行います。たとえば、仮想マシンを変換またはOVFパッケージとしてエクスポートする前に、ネットワークまたはストレージコントローラーを構成する必要がある場合があります。VMware ESXi/vCenter VMのトラブルシューティングについて詳しくは、VMwareのドキュメントを参照してください。

Linux仮想マシンの変換で問題が発生した場合は、変換した仮想マシンを削除して、XenServer Conversion Manager仮想アプライアンスを再起動してから、再試行してください。

失敗した変換のログはXenServer Conversion Manager仮想アプライアンスに保存され、[Conversion Manager] ウィンドウで [すべてのログを取得] をクリックして取得できます。サポートに問題を報告する場合、トラブルシューティングのために変換ログファイルと、完全なサーバーの状態レポートを提供することをお勧めします。詳しくは、「サーバーの状態レポートの作成」を参照してください。

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