Citrix Hypervisor

環境の監視と管理

Citrix Hypervisorでは、パフォーマンスメトリックの詳細な監視ができます。監視対象のメトリックは、CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク、C-状態/P-状態情報、ストレージなどです。これらの測定値は、必要に応じてホスト単位または仮想マシン単位で監視できます。これらのメトリックは、直接アクセスして使用したり、XenCenterやそのほかのサードパーティ製アプリケーションで視覚的に表示したりできます。

また、Citrix Hypervisorはシステムやパフォーマンスに関するアラートを生成できます。アラートは、特定のシステムイベントが発生した場合に通知を生成します。これらの通知は、ホスト、仮想マシン、またはストレージリポジトリで次の値が特定のしきい値を超過した場合に生成されます:CPU使用率、ネットワーク使用量、メモリ使用量、コントロールドメインのメモリ使用率、ストレージスループット、または仮想マシンのディスク使用量。アラートは、xe CLI、またはXenCenterを使用して構成できます。ホストまたは仮想マシンのパフォーマンス測定値に基づいて通知を作成するには、「パフォーマンスアラート」を参照してください。

Citrix Hypervisorのパフォーマンスのモニター

Citrix Hypervisorサーバーや仮想マシンのパフォーマンスは、ラウンドロビンデータベース(Round Robin Database:RRD)に格納されるメトリックを使ってモニターできます。これらの測定値は、HTTPまたはRRD2CSVツールを使って照会できます。また、XenCenterでは、これらのデータに基づいてシステムパフォーマンスグラフが作成されます。詳しくは、「メトリックの分析と視覚化」を参照してください。

以下の表は、ホストおよび仮想マシンで使用可能なパフォーマンス測定値の一覧です。

メモ:

  • 一定期間における遅延は、その期間の遅延時間を平均化したものです。
  • 一部の測定値は、ストレージリポジトリやCPUにより使用できない場合があります。
  • GFS2ストレージリポジトリおよびこれらのストレージリポジトリ上のディスクでは、パフォーマンス測定値は利用できません。

ホストのパフォーマンス測定値

メトリック名 説明 条件 XenCenter名
avgqu_sz_<sr-uuid-short> I/Oキューのサイズの平均 (要求)。 ホストのストレージリポジトリ<sr-uuid-short>で1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr-uuid-shortキューのサイズ
cpu<cpu>-C<cstate> CPUcpuがC-状態cstateである時間(ミリ秒)。 CPUにC-状態があること。 CPUcpuC-状態cstate
cpu<cpu>-P<pstate> CPUcpuがP-状態pstateである時間(ミリ秒)。 CPUにP-状態があること。 CPUcpuP-状態pstate
cpu<cpu> 物理CPUcpuの使用率。デフォルトで有効。 CPUcpuがあること。 CPU cpu
cpu_avg すべての物理CPUの平均使用率。デフォルトで有効。 なし 平均CPU
inflight_<sr-uuid-short> インフライト状態のI/O要求数。デフォルトで有効。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 srインフライト要求
io_throughput_read_<sr-uuidshort> ストレージリポジトリからの読み取りデータ(MiB/秒)。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr読み取りスループット
io_throughput_write_<sr-uuidshort> ストレージリポジトリへの書き込みデータ(MiB/秒)。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr書き込みスループット
io_throughput_total_<sr-uuidshort> すべてのSR I/O(MiB/秒)。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr合計スループット
iops_read_<sr-uuid-short> 1秒あたりの読み取り要求。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr読み取りIOPS
iops_write_<sr-uuid-short> 1秒あたりの書き込み要求。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr書き込みIOPS
iops_total_<sr-uuid-short> 1秒あたりのI/O要求。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr合計IOPS
iowait_<sr-uuid-short> I/O待機時間のパーセンテージ。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 srIO待機
latency_<sr-uuid-short> 平均I/O遅延(ミリ秒)。 ホストのストレージリポジトリsrで1つ以上のVBDがプラグされていること。 sr遅延
loadavg ドメイン0の負荷平均。デフォルトで有効 なし コントロールドメインロード
memory_free_kib 合計空きメモリ量(KiB)。デフォルトで有効。 なし 空きメモリ
memory_reclaimed 圧縮により解放されたホストメモリ(B)。 なし 解放されたメモリ
memory_reclaimed_max 圧縮(B)により解放されるホストメモリ。 なし 解放されるメモリ (概算値)
memory_total_kib ホストの合計メモリ量(KiB)。デフォルトで有効。 なし メモリ合計
network/latency ローカルホストからすべてのオンラインホストに送信された最後の2回のハートビートの間隔(秒)。デフォルトでは、無効になっています。 HAが有効であること。 ネットワーク遅延
statefile/<vdi_uuid>/latency ローカルホストからステートファイルへの前回アクセス時の応答時間(秒)。デフォルトでは、無効になっています。 HAが有効であること。 高可用性ステートファイル遅延
pif_<pif>_rx 物理インターフェイスpifでの1秒あたりの受信バイト。デフォルトで有効。 PIFが存在すること XenCenter-pifname受信(注参照)
pif_<pif>_tx 物理インターフェイスpifでの1秒あたりの送信バイト。デフォルトで有効。 PIFが存在すること XenCenter-pifname送信(注参照)
pif_<pif>_rx_errors 物理インターフェイスpifでの1秒あたりの受信エラー数。デフォルトでは、無効になっています。 PIFが存在すること XenCenter-pifname受信エラー(注参照)
pif_<pif>_tx_errors 物理インターフェイスpifでの1秒あたりの転送エラー数。デフォルトで無効。 PIFが存在すること XenCenter-pifname送信エラー(注参照)
pif_aggr_rx すべての物理インターフェイスでの1秒あたりの受信バイト。デフォルトで有効。 なし NIC受信合計
pif_aggr_tx すべての物理インターフェイスでの1秒あたりの送信バイト。デフォルトで有効。 なし NIC送信合計
pvsaccelerator_evicted キャッシュから削除された1秒あたりのバイト数 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータの削除の割合
pvsaccelerator_read_hits キャッシュから供給された1秒あたりの読み取り数 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータでヒットした割合
pvsaccelerator_read_misses キャッシュから供給されない1秒あたりの読み取り数 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータでヒットしなかった割合
pvsaccelerator_traffic_client_sent キャッシュされたPVSクライアントから送信された1秒あたりのバイト数 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータはクライアントからのネットワークトラフィックを確認しました
pvsaccelerator_traffic_server_sent キャッシュされたPVSサーバーから送信された1秒あたりのバイト数 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータはサーバーからのネットワークトラフィックを確認しました
pvsaccelerator_read_total キャッシュによって観測された1秒あたりの読み取り数 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータで確認した読み取りの割合
pvsaccelerator_traffic_proxy_saved PVSサーバーの代わりにPVSAcceleratorによって送信された1秒あたりのバイト数 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータはネットワークトラフィックを保存しました
pvsaccelerator_space_utilization キャッシュストレージの合計サイズと比較した、このホスト上でPVSAcceleratorによって使用された領域の割合 PVSアクセラレータが有効 PVSアクセラレータの容量使用率
sr_<sr>_cache_size IntelliCacheストレージリポジトリのサイズ(B)。デフォルトで有効。 IntelliCacheが有効であること。 IntelliCacheキャッシュサイズ
sr_<sr>_cache_hits 1秒あたりの成功キャッシュ。デフォルトで有効。 IntelliCacheが有効であること。 IntelliCacheキャッシュ成功
sr_<sr>_cache_misses 1秒あたりの失敗キャッシュ。デフォルトで有効。 IntelliCacheが有効であること。 IntelliCacheキャッシュ失敗
xapi_allocation_kib XAPIデーモンによる割り当てメモリ量(KiB)。デフォルトで有効。 なし エージェントメモリ割り当て
xapi_free_memory_kib XAPIデーモンで使用可能な空きメモリ量(KiB)。デフォルトで有効。 なし 空きエージェントメモリ
xapi_healthcheck/latency ローカルホストでの前回XAPIモニタリングコール時の応答時間(秒)。デフォルトでは、無効になっています。 高可用性が有効 Citrix Hypervisor High Availability Latency
xapi_live_memory_kib XAPIデーモンで使用中のライブメモリ量(KiB)。デフォルトで有効。 なし エージェントメモリライブ
xapi_memory_usage_kib XAPIデーモンで使用中の合計メモリ量(KiB)。デフォルトで有効。 なし エージェントメモリ使用

仮想マシンのパフォーマンス測定値

メトリック名 説明 条件 XenCenter名
cpu<cpu> 仮想CPUcpuの使用率。デフォルトで有効 仮想CPUcpuがあること。 CPU
memory 仮想マシンに割り当てられているメモリ量(B)。デフォルトで有効 なし メモリ合計
memory_target 仮想マシンバルーンドライバーの目標メモリ量(B)。デフォルトで有効 なし メモリ目標値
memory_internal_free ゲストエージェントにより報告された使用メモリ量(KiB)。デフォルトで有効 なし 空きメモリ
runstate_fullrun すべての仮想CPUが実行されていた時間。 なし vCPU完全実行
runstate_full_contention すべての仮想CPUが実行可能であった時間(CPUの待機中など)。 なし vCPU完全競合
runstate_concurrency_hazard 一部の仮想CPUが実行されていて一部が実行可能であった時間。 なし vCPU並列性のハザード
runstate_blocked すべての仮想CPUがブロックされていたりオフラインであったりした時間。 なし vCPUアイドル
runstate_partial_run 一部の仮想CPUが実行されていて一部がブロックされていた時間。 なし vCPU部分実行
runstate_partial_contention 一部の仮想CPUが実行可能で一部がブロックされていた時間。 なし vCPU部分競合
vbd_<vbd>_write デバイスvbdへの1秒あたりの書き込みバイト。デフォルトで有効 VBDvbdがあること。 ディスクvbd書き込み
vbd_<vbd>_read デバイスvbdからの1秒あたりの読み取りバイト。デフォルトで有効。 VBDvbdがあること。 ディスクvbd読み取り
vbd_<vbd>_write_latency デバイスvbdへの書き込み(ミリ秒)。 VBDvbdがあること。 ディスクvbd書き込み遅延
vbd_<vbd>_read_latency デバイスvbdからの読み取り(ミリ秒)。 VBDvbdがあること。 ディスクvbd読み取り遅延
vbd <vbd>_iops_read 1秒あたりの読み取り要求。 ホストの非ISO VDI用に1つ以上のVBDがプラグされていること。 ディスクvbd読み取りIOPS
vbd <vbd>_iops_write 1秒あたりの書き込み要求。 ホストの非ISO VDI用に1つ以上のVBDがプラグされていること。 ディスクvbd書き込みIOPS
vbd <vbd>_iops_total 1秒あたりのI/O要求。 ホストの非ISO VDI用に1つ以上のVBDがプラグされていること。 ディスクvbd合計IOPS
vbd <vbd>_iowait I/O待機時間のパーセンテージ。 ホストの非ISO VDI用に1つ以上のVBDがプラグされていること。 ディスクvbdIO待機
vbd <vbd>_inflight インフライト状態のI/O要求数。 ホストの非ISO VDI用に1つ以上のVBDがプラグされていること。 ディスクvbdインフライト要求
vbd <vbd>_avgqu_sz I/Oキューのサイズの平均。 ホストの非ISO VDI用に1つ以上のVBDがプラグされていること。 ディスクvbdキューのサイズ
vif_<vif>_rx 仮想インターフェイスvifでの1秒あたりの受信バイト。デフォルトで有効。 VIFvifがあること。 vif受信
vif_<vif>_tx 仮想インターフェイスvifでの1秒あたりの転送バイト。デフォルトで有効。 VIFvifがあること。 vif送信
vif_<vif>_rx_errors 仮想インターフェイスvifでの1秒あたりの受信エラー数。デフォルトで有効。 VIFvifがあること。 vif受信エラー
vif_<vif>_tx_errors 仮想インターフェイスvifでの1秒あたりの転送エラー数。デフォルトで有効。 VIFvifがあること。 vif送信エラー

注:

<XenCenter-pif-name>の値は、以下のいずれかを示します:

NIC <pif> -に<pif>pif_eth#が含まれる場合、##は0~9 <pif> -に<pif>次が含まれる場合:pif_eth#.##またはpif_xenbr##またはpif_bond## <Internal> Network <pif> -に<pif>pif_xapi##が含まれる場合、(<Internal>はそのまま表示されることに注意してください) TAP <tap> -に<pif>pif_tap## xapi Loopbackが含まれる場合 -に<pif>pif_loが含まれる場合

メトリックの分析と視覚化

XenCenterの[パフォーマンス]タブでは、リソースプールの全体的なパフォーマンス統計をリアルタイムでモニターでき、仮想マシンおよび物理マシンのパフォーマンスの傾向を視覚的に確認することができます。デフォルトでは、CPU、メモリ、ネットワーク、ディスク入出力に関するデータが[パフォーマンス]タブに表示されます。パフォーマンス測定値を追加したり、既存のグラフの外観を変更したり、追加のグラフを作成したりすることができます。詳しくは、後のセクションで「パフォーマンス測定値の設定」を参照してください。

  • 過去12か月までさかのぼってパフォーマンスデータを表示でき、測定値が急増している部分などをクローズアップして表示することもできます。

  • XenCenterでは、サーバー、仮想マシンまたはストレージリポジトリのCPU、メモリ、ネットワーク入出力、ストレージ入出力、またはディスク入出力の使用状況が特定のしきい値を超過した場合に、アラートが生成されるように設定できます。詳しくは、後述の「アラート」を参照してください。

注:

その仮想マシンにXenServer VM Toolsをインストールして、仮想マシンのすべてのパフォーマンスデータを表示します。

パフォーマンスグラフを設定する

新しいグラフを追加するには:

  1. [パフォーマンス] タブで、[操作][新規グラフ] の順にクリックします。[新規グラフ]ダイアログボックスが開きます。

  2. [名前]ボックスにグラフの名前を入力します。

  3. [データソース]の一覧で、グラフに追加するデータソースのチェックボックスをオンにします。

  4. [Save] をクリックします。

既存のグラフを編集するには:

  1. [パフォーマンス]タブで、編集するグラフをクリックします。

  2. グラフを右クリックして[操作]を選択するか、[操作]ボタンをクリックします。[グラフの編集]を選択します。

  3. グラフの[詳細]ダイアログボックスで、必要な変更を行って[OK]をクリックします。

グラフの種類の設定

パフォーマンスグラフ上のデータは線または面で表示できます。グラフの種類を変更するには、次の手順に従います。

  1. [ツール]メニューの[オプション]を選択し、[グラフ]ページを開きます。

  2. パフォーマンスデータを折れ線グラフで表示するには、[折れ線グラフ] オプションをクリックします。

  3. パフォーマンスデータを面グラフで表示するには、[面グラフ] オプションをクリックします。

  4. [OK]をクリックして変更を保存します。

XenCenterのパフォーマンスグラフの設定および表示については、XenCenterドキュメントで「システムパフォーマンスの監視」のセクションを参照してください。

パフォーマンス測定値の設定

注:

C-状態およびP-状態は、一部のプロセッサで提供される電源管理機能です。これらの状態の範囲は、ホストの物理的な能力と電源管理設定により異なります。

パフォーマンス測定値に関するコマンドでは、ホストおよび仮想マシンの両方で以下の情報が返されます。

  • データソースの説明

  • 測定値の単位

  • 使用可能な値の範囲

例:

    name_label: cpu0-C1
    name_description: Proportion of time CPU 0 spent in C-state 1
    enabled: true
    standard: true
    min: 0.000
    max: 1.000
    units: Percent
<!--NeedCopy-->

特定の測定値を有効にする

デフォルトでは、多くの測定値が有効になっており、データが収集されます。無効な測定値を有効にするには、次のコマンドを実行します:

xe host-data-source-record data-source=metric name host=hostname
<!--NeedCopy-->

特定の測定値を無効にする

定期的なデータの収集が不要な測定値がある場合は、その測定値を無効にできます。測定値を無効にするには、次のコマンドを実行します。

xe host-data-source-forget data-source=metric name host=hostname
<!--NeedCopy-->

有効なホスト測定値を表示する

ホストに対して有効になっている測定値を表示するには、次のコマンドを実行します。

xe host-data-source-list host=hostname
<!--NeedCopy-->

有効な仮想マシン測定値を表示する

仮想マシンに対して有効になっている測定値を表示するには、次のコマンドを実行します。

xe vm-data-source-list vm=vm_name
<!--NeedCopy-->

RRDの使用

Citrix Hypervisorでは、パフォーマンスメトリックがRRDに格納されます。これらのRRDは、固定サイズのデータベースに作成される複数のラウンドロビンアーカイブ(RRA)で構成されます。

各アーカイブでは、各測定値が以下の間隔でサンプリングされます。

  • 10分間は5秒間隔
  • 過去2時間は1分間隔
  • 過去1週間は1時間間隔
  • 過去1年間は1日間隔

5秒間隔で実行されるサンプリングでは実際の測定値が記録され、それ以降のラウンドロビンアーカイブでは集約関数が使用されます。以下は、Citrix Hypervisorでサポートされている集約関数です:

  • AVERAGE(平均)
  • MIN(最小)
  • MAX(最大)

RRDは、個々の仮想マシン、dom0、およびCitrix Hypervisorサーバー用に作成されます。仮想マシンのRRDは、実行ホスト(実行中の仮想マシンの場合)、またはプールマスター(実行されていない仮想マシンの場合)上に格納されます。このため、パフォーマンスデータを取得するには、仮想マシンがどこにあるかを知っている必要があります。

Citrix HypervisorのRRDの使用方法について詳しくは、「Citrix Hypervisor Software Development Kit Guide」を参照してください。

HTTPを使用したRRDの解析

RRDは、/host_rrdまたは/vm_rrdで登録されたHTTPハンドラーを使用して指定されたCitrix HypervisorサーバーからHTTP経由でダウンロードできます。これらの両アドレスでは、HTTP認証を使用するか、有効な管理APIセッション参照を照会引数として指定して認証を受ける必要があります。例:

ホストRRDのダウンロード。

wget http://server/host_rrd?session_id=OpaqueRef:SESSION HANDLE>
<!--NeedCopy-->

仮想マシンRRDのダウンロード。

wget http://server/vm_rrd?session_id=OpaqueRef:SESSION HANDLE>&uuid=VM UUID>
<!--NeedCopy-->

これらのコマンドでは、rrdtoolにインポートしてそのまま解析可能なXMLファイルがダウンロードされます。

rrd2csvを使用したRRDの解析

パフォーマンス測定値は、XenCenterで表示するほかにも、rrd2csvツールを使用してRRDをコンマ区切り(CSV)形式のファイルとして書き出すことができます。このツールには、manページおよびヘルプページが用意されています。rrd2csvツールのmanページまたはヘルプページを表示するには、以下のコマンドを実行します:

man rrd2csv
<!--NeedCopy-->

または

rrd2csv --help
<!--NeedCopy-->

注:

複数のオプションを使用する場合は、個別に指定する必要があります。たとえば:仮想マシンまたはホストのUUIDと名前ラベルを取得するには、次のようにrrd2csvをコールします:

rrd2csv -u -n

取得したUUIDは一意であるためプライマリキーとして適していますが、名前ラベルは一意であるとは限りません。

このツールについて詳しくは、manページ(rrd2csv --help)のヘルプテキストを参照してください。

アラート

Citrix Hypervisorでは、ホストや仮想マシンのパフォーマンスメトリックに応じてアラートが送信されるように設定できます。さらに、Citrix Hypervisorには、ホストが特定の状態になると生成される事前設定のアラートが用意されています。これらのアラートは、XenCenterまたはxe CLIで表示できます。

XenCenterの使用によるアラートの表示

XenCenterには、さまざまなアラートが表示されます。アラートを表示するには、[通知][アラート] の順にクリックします。[アラート]ページには、パフォーマンスアラート、システムアラート、ソフトウェアアップデートアラートなどさまざまな種類のアラートが表示されます。

パフォーマンスアラート

パフォーマンスアラートは、ホスト、仮想マシン、またはストレージリポジトリで、次のうちいずれかの値が特定のしきい値を超過した場合に生成されるように設定できます: CPU使用率、ネットワーク使用量、メモリ使用量、コントロールドメインのメモリ使用率、ストレージスループット、または仮想マシンのディスク使用量。

アラートのデフォルトの生成間隔は60分ですが、この間隔は必要に応じて変更できます。アラートは、XenCenterの[通知]領域の[アラート]ページに表示されます。また、特定のパフォーマンスアラートをほかの重大なシステムアラートと同様にメールで送信するようにXenCenterを設定することもできます。

XenCenterの[アラート]ページには、xe CLIで設定したカスタムのアラートも表示されます。

各アラートには、重要度が割り当てられます。これらのレベルを変更したり、アラート生成時にメールが送信されるように設定したりできます。アラートのデフォルトの重要度は、3に設定されています。

優先度 名前 説明 デフォルトでのメール送信
1 最重要 直ちに対処しないとデータが恒久的に失われたり破損したりする可能性があります。 はい
2 重要 直ちに対処しないと一部のサービスが停止する可能性があります。 はい
3 警告 直ちに対処しないとサービスが影響を受ける可能性があります。 はい
4 軽微 何らかの問題が改善されました。 いいえ
5 情報 一般的な情報(仮想マシンの起動、停止、再開など)です。 いいえ
? 不明 不明なエラー いいえ

パフォーマンスアラートを設定する

  1. [リソース] ペインでホスト、仮想マシン、またはストレージリポジトリを選択して、[全般] タブの [プロパティ] をクリックします。

  2. [アラート] をクリックします。次のアラートを構成できます。

    • サーバーまたは仮想マシンのCPU使用率パフォーマンスアラートが生成されるようにするには、[CPU使用率アラートを有効にする] チェックボックスをオンにして、アラートを生成するCPUの使用率と許容時間のしきい値を設定します。

    • サーバーまたは仮想マシンのネットワーク使用量パフォーマンスアラートが生成されるようにするには、[ネットワーク使用量アラートを有効にする] チェックボックスをオンにして、アラートを生成するネットワーク入出力の使用量と許容時間のしきい値を設定します。

    • サーバーのメモリ使用量パフォーマンスアラートが生成されるようにするには、[メモリ使用量アラートを有効にする] チェックボックスをオンにして、アラートを生成する空きメモリと許容時間のしきい値を設定します。

    • コントロールドメインのメモリ使用率パフォーマンスアラートが生成されるようにするには、[コントロールドメインのメモリ使用率アラートを有効にする] チェックボックスをオンにして、アラートを生成するコントロールドメインのメモリ使用量と許容時間のしきい値を設定します。

    • 仮想マシンのディスク使用量パフォーマンスアラートが生成されるようにするには、[ディスク使用量アラートを有効にする] チェックボックスをオンにして、アラートを生成するディスク入出力の使用量と許容時間のしきい値を設定します。

    • ストレージスループットパフォーマンスアラートが生成されるようにするには、[ストレージスループットアラートを有効にする] チェックボックスをオンにして、アラートを生成するストレージスループットと許容時間のしきい値を設定します。

      注:

      物理ブロックデバイス(PBD:Physical Block Device)は、特定のCitrix Hypervisorサーバーとストレージリポジトリとの間のインターフェイスです。PBD上の読み取りおよび書き込み時の総スループット量が指定のしきい値を超えると、そのPBDが接続されているホスト上でアラートが生成されます。ほかのCitrix Hypervisorサーバーアラートとは異なり、このアラートはストレージリポジトリに対して設定します。

  3. アラートの送信間隔を変更するには、[アラートの送信間隔]ボックスに分単位で値を入力します。しきい値に達してアラートが生成されると、送信間隔が経過するまでそのアラートは生成されません。

  4. [OK]をクリックして変更を保存します。

パフォーマンスアラートの表示、フィルター、および重要度の設定方法については、XenCenterドキュメントの「パフォーマンスアラートの設定」を参照してください。

システムアラート

次の表は、アラートが生成されるときのシステムのイベントまたは状態の一覧です。アラートは、XenCenterの[アラート]ページに表示されます。

名前 重要度 説明
license_expires_soon 2 Citrix Hypervisorのライセンスの有効期限が近づいています。
ha-statefile_lost 2 高可用性のストレージリポジトリとの接続が失われました。直ちに対処する必要があります。
ha-heartbeat_approaching_timeout 5 高可用性のタイムアウトが近づいています。直ちに対処しないとホストが再起動される可能性があります。
ha_statefile_approaching_timeout 5 高可用性のタイムアウトが近づいています。直ちに対処しないとホストが再起動される可能性があります。
haxapi_healthcheck_approaching_timeout 5 高可用性のタイムアウトが近づいています。直ちに対処しないとホストが再起動される可能性があります。
ha_network_bonding_error 3 サービスが失われる可能性があります。高可用性のハートビートを送信するためのネットワーク接続が失われました。
ha_pool_overcommited 3 サービスが失われる可能性があります。高可用性で仮想マシンを保護できない可能性があります。
ha_poor_drop_in_plan_exists_for 3 高可用性による保護が低下して失敗する可能性が高くなりましたが、まだ損失はありません。
ha_protected_vm_restart_failed 2 サービスが失われました。高可用性で保護されている仮想マシンを再起動できませんでした。
ha_host_failed 3 高可用性が、ホストが失敗したことを検出しました。
ha_host_was_fenced 4 仮想マシンの破損を防ぐため、高可用性によりホストが再起動されました。
redo_log_healthy 4 XAPIのredoログがエラーから回復しました。
redo_log_broken 3 XAPI redoログでエラーが発生しました。
ip_configured_pif_can_unplug 3 高可用性使用時にIP設定済みのNICがXAPIによりアンプラグされ、高可用性に問題が生じる可能性があります。
host_sync_data_failed 3 Citrix Hypervisorのパフォーマンス統計の同期に失敗しました。
host_clock_skew_detected 3 ホストの時計設定がプール内のほかのホストと同期していません。
host_clock_went_backwards 1 ホストの時計設定が破損しています。
pool_master_transition 4 新しいホストがプールマスターとして選出されました。
pbd_plug_failed_on_server_start 3 ホストの起動時にストレージとの接続に失敗しました。
auth_external_init_failed 2 ホストでActive Directoryによる外部認証に失敗しました。
auth_external_pool_non-homogeneous 2 プールのホスト間でActive Directoryによる外部認証設定が異なっています。
multipath_period_alert 3 ストレージリポジトリへのいずれかのパスが切断または復元されました。
bond-status-changed 3 ボンディングを構成するいずれかのリンクが切断または再接続されました。

ソフトウェアアップデートアラート

  • XenCenterの既存のバージョン: XenCenterの新しいバージョンが入手可能ですが、既存のバージョンでも新しいバージョンのCitrix Hypervisorに接続できます
  • XenCenterが旧バージョン: XenCenterのバージョンが古いためCitrix Hypervisorに接続できません
  • Citrix Hypervisorが旧バージョン: Citrix Hypervisorは、現在のXenCenterが接続できない古いバージョンです
  • ライセンス期限切れ: Citrix Hypervisorのライセンスは有効期限切れです
  • 不明なIQN: Citrix HypervisorでiSCSIストレージを使用していますがホストのIQNが空白です
  • 重複したIQN: Citrix HypervisorでiSCSIストレージを使用していますがホストのIQNが重複しています

xe CLIを使用してパフォーマンスアラートを設定する

注:

アラートを生成するかどうかを5分未満の間隔でチェックすることはできません。これは、チェックによる過剰な負荷および障害の誤検出を防ぐためです。アラートのチェック間隔として5分よりも小さい値を指定しても、アラートの生成は5分おきに行われます。

パフォーマンスのモニター機能であるperfmonは5分おきに実行され、Citrix Hypervisorから1分間の平均パフォーマンスの情報を取得します。このデフォルト設定は、/etc/sysconfig/perfmonで変更できます。

perfmonツールは、そのホスト上で実行されるパフォーマンス変数のアップデートを5分おきに読み取ります。これらの変数は、ホストおよびそのホスト上の仮想マシンごとにグループ化されます。perfmonは、ホストおよび仮想マシンごとにother-config:perfmonパラメーターの内容を読み取り、そのパラメーターの値により監視すべき変数およびメッセージを生成すべき状況を決定します。

以下の例では、other-config:perfmonパラメーターのXML文字列で仮想マシンのCPU使用率アラートを設定しています:

xe vm-param-set uuid=vm_uuid other-config:perfmon=\

'<config>
    <variable>
        <name value="cpu_usage"/>
        <alarm_trigger_level value="0.5"/>
    </variable>
</config>'
<!--NeedCopy-->

注:

複数の変数ノードを使用できます。

新しい構成の設定後、次のコマンドを使用して各ホストのperfmonを更新します:

xe host-call-plugin host=host_uuid plugin=perfmon fn=refresh
<!--NeedCopy-->

更新しないと、新しい構成が有効になるまで時間がかかります。これは、デフォルトで30分ごとにperfmonが新しい構成を確認するためです。このデフォルト設定は、/etc/sysconfig/perfmonで変更できます。

有効な仮想マシン要素

  • name:変数の名前(デフォルト値なし)。名前の値がcpu_usagenetwork_usage、またはdisk_usageのいずれかの場合、この値が使用されるためrrd_regexおよびalarm_trigger_senseパラメーターはデフォルトとして必要ありません。

  • alarm_priority:生成するアラートの優先度(デフォルト値は3)。

  • alarm_trigger_level:アラートを生成する値レベル(デフォルト値なし)。

  • alarm_trigger_sensealarm_trigger_levelが最大値の場合はhighalarm_trigger_levelが最小値の場合はlow(デフォルト値はhigh)。

  • alarm_trigger_period:値がしきい値に達した場合にアラートを送信するまでの秒数(デフォルト値は60)。

  • alarm_auto_inhibit_period:アラート送信後にこのアラートを無効にしておく秒数(デフォルト値は3600)。

  • consolidation_fn:rrd_updatesからの変数の計算方法。cpu-usageのデフォルトはaveragefs_usageのデフォルトはget_percent_fs_usage、そのほかの変数ではsumです。

  • rrd_regex:パフォーマンス値の計算に使用される、xe vm-data-sources-list uuid=vm_uuidコマンドで返される変数名にマッチする正規表現。このパラメーターは、以下の名前付き変数のデフォルト値を持ちます:

    • cpu_usage
    • network_usage
    • disk_usage

xe vm-data-source-listの正規表現にマッチするすべての値は、consolidation_fnで指定した方法で計算されます。

有効なホスト要素

  • name:変数の名前(デフォルト値なし)。
  • alarm_priority:生成するアラートの優先度(デフォルト値は3)。
  • alarm_trigger_level:アラートを生成する値レベル(デフォルト値なし)。
  • alarm_trigger_sensealarm_trigger_levelが最大値の場合はhighalarm_trigger_levelが最小値の場合はlow(デフォルト値はhigh)。
  • alarm_trigger_period:値がしきい値に達した場合にアラートを送信するまでの秒数(デフォルト値は60)。
  • alarm_auto_inhibit_period:アラート送信後にそのアラートを無効にしておく秒数(デフォルト値は3600)。
  • consolidation_fnrrd_updatesからの変数の計算方法(デフォルト値はsumまたはaverage)。
  • rrd_regex:パフォーマンス値の計算に使用される、xe vm-data-source-list uuid=vm_uuidコマンドで返される変数名にマッチする正規表現。このパラメーターは、以下の名前付き変数のデフォルト値を持ちます。
    • cpu_usage
    • network_usage
    • memory_free_kib
    • sr_io_throughput_total_xxxxxxxx(ここでxxxxxxxxはストレージリポジトリUUIDの最初の8文字)

ストレージリポジトリスループット:ストレージスループットアラートは、ホストではなくストレージリポジトリを対象にして設定します。例:

xe sr-param-set uuid=sr_uuid other-config:perfmon=\
'<config>
    <variable>
        <name value="sr_io_throughput_total_per_host"/>
        <alarm_trigger_level value="0.01"/>
    </variable>
</config>'
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一般的な設定例

以下は、一般的な設定の例です。

<config>
    <variable>
    <name value="NAME_CHOSEN_BY_USER"/>
    <alarm_trigger_level value="THRESHOLD_LEVEL_FOR_ALERT"/>
    <alarm_trigger_period value="RAISE_ALERT_AFTER_THIS_MANY_SECONDS_OF_BAD_VALUES"/>
    <alarm_priority value="PRIORITY_LEVEL"/>
    <alarm_trigger_sense value="HIGH_OR_LOW"/>
    <alarm_auto_inhibit_period value="MINIMUM_TIME_BETWEEN_ALERT_FROM_THIS_MONITOR"/>
    <consolidation_fn value="FUNCTION_FOR_COMBINING_VALUES"/>
    <rrd_regex value="REGULAR_EXPRESSION_TO_CHOOSE_DATASOURCE_METRIC"/>
    </variable>

    <variable>
    ...
    </variable>

    ...
</config>
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メールアラートの設定

Citrix Hypervisorサーバーでアラートが生成されたときにメール通知が送信されるようにCitrix Hypervisorを設定できます。Citrix Hypervisorのmail-alarmユーティリティでは、sSMTPを使用してこれらのメール通知を送信できます。Xencenterまたはxeコマンドラインインターフェイス(CLI)を使用して、基本的なメールアラートを有効にできます。メールアラートの詳細な構成については、mail-alarm.conf構成ファイルを変更できます。

認証が不要なSMTPサーバーを使用します。認証が必要なSMTPサーバーを指定すると、メールが送信されません。

XenCenterを使用したアラートメールの有効化

  1. Resourcesペインでプールを右クリックして、Propertiesを選択します。

  2. PropertiesウィンドウでEmail Optionsを選択します。

  3. Send email alert notificationsチェックボックスをオンにします。通知メールの送信先アドレスとSMTPサーバーの詳細を入力します。

  4. Mail language一覧から使用する言語を選択します。パフォーマンスアラートメールのデフォルトの言語は英語です。

xe CLIを使用したアラートメールの有効化

メールアラートを構成するには、通知メールの送信先アドレスとSMTPサーバーを指定します。

xe pool-param-set uuid=pool_uuid other-config:mail-destination=joe.bloggs@example.com
xe pool-param-set uuid=pool_uuid other-config:ssmtp-mailhub=smtp.example.com:<port>
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Citrix Hypervisorは、送信者アドレスをnoreply@<hostname>として自動的に構成します。ただし、送信者アドレスは明示的に設定できます:

xe pool-param-set uuid=pool_uuid other-config:mail-sender=serveralerts@example.com
<!--NeedCopy-->

メール通知機能を有効にすると、優先度が3以上のアラートが生成されたときに通知メールを受信します。したがって、デフォルトの最低優先度は3です。このデフォルトは、次のコマンドで変更できます:

xe pool-param-set uuid=pool_uuid other-config:mail-min-priority=level
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注:

一部のSMTPサーバーでは、完全修飾ドメイン名(FQDN)が指定されたメールだけが転送されます。メールが転送されない場合は、これが原因になっている可能性があります。この場合、サーバーのホスト名をFQDNに設定し、メールサーバーでそれが使用されるように設定します。

パフォーマンスアラートメールの言語を構成するには:

xe pool-param-set uuid=pool_uuid other-config:mail-language=ja-JP
<!--NeedCopy-->

パフォーマンスアラートメールのデフォルトの言語は英語です。

そのほかの構成

Citrix Hypervisorでmail-alarmユーティリティをさらに構成するには、以下を含む/etc/mail-alarm.confファイルを作成します:

root=postmaster
authUser=<username>
authPass=<password>
mailhub=@MAILHUB@
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/etc/mail-alarm.confは、sSMTPの構成ファイルssmtp.confのユーザーが指定するテンプレートであり、Citrix Hypervisorサーバーで生成されるすべてのアラートで使用されます。key=@KEY@@KEY@pool.other_config内のssmtp-keyの対応する値に置き換えられたキーで構成されます。これらの値はssmtpに渡され、pool.other_configの値を使用してsSMTP構成のさまざまな面を制御できます。@KEY@(大文字)がssmtp-key(小文字、プレフィックスssmtp-)にどのように対応しているかに注意してください。

たとえば、SMTPサーバーを設定する場合:

xe pool-param-set uuid=pool_uuid other-config:ssmtp-mailhub=smtp.example.com
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次に、/etc/mail-alarm.confファイルに以下を追加します:

mailhub=@MAILHUB@
<!--NeedCopy-->

mailhub=@MAILHUB@mailhub=smtp.example.comになります。

SMTPサーバーによっては、追加の設定が必要な場合があります。sSMTPをさらに構成するには、構成ファイルssmtp.confを変更します。関連するキーをmail-alarm.confファイルに保存することで、pool.other_config内の値を使用してsSMTPを構成できます。設定可能なオプションおよび構文については、ssmtp.confのmanページを参照してください。主な内容は以下のとおりです:

NAME
    ssmtp.conf – ssmtp configuration file

DESCRIPTION
    ssmtp reads configuration data from /etc/ssmtp/ssmtp.conf The file con-
    tains keyword-argument pairs, one per line. Lines starting with '#'
    and empty lines are interpreted as comments.

The possible keywords and their meanings are as follows (both are case-
insensitive):

    Root
    The user that gets all mail for userids less than 1000. If blank,
    address rewriting is disabled.

    Mailhub
        The host to send mail to, in the form host | IP_addr port :
        <port>. The default port is 25.

    RewriteDomain
    The domain from which mail seems to come. For user authentication.

    Hostname
        The full qualified name of the host. If not specified, the host
        is queried for its hostname.

    FromLineOverride
        Specifies whether the From header of an email, if any, may over-
        ride the default domain. The default is "no".

    UseTLS
    Specifies whether ssmtp uses TLS to talk to the SMTP server.
    The default is "no".

    UseSTARTTLS
        Specifies whether ssmtp does a EHLO/STARTTLS before starting TLS
        negotiation. See RFC 2487.

    TLSCert
        The file name of an RSA certificate to use for TLS, if required.

    AuthUser
        The user name to use for SMTP AUTH. The default is blank, in
        which case SMTP AUTH is not used.

    AuthPass
        The password to use for SMTP AUTH.

    AuthMethod
        The authorization method to use. If unset, plain text is used.
        May also be set to "cram-md5".
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カスタムフィールドとタグ

XenCenterでは、仮想マシンやストレージなどをわかりやすく分類するためのタグやカスタムフィールドを作成できます。詳しくは、「システムパフォーマンスの監視」を参照してください。

カスタム検索

XenCenterでは、カスタムの検索条件を作成して保存できます。これらの検索条件をエクスポート/インポートしたり、検索結果をリソースペインに表示したりできます。詳しくは、「システムパフォーマンスの監視」を参照してください。

物理バスアダプタのスループットの確認

ファイバチャネル、SAS、およびiSCSIのホストバスアダプタ(HBA)では、以下の手順でPBDのネットワークスループットを確認できます。

  1. ホスト上のPBDのリストを出力します。
  2. どのLUNがどのPBD上にルーティングされているかを確認します。
  3. 各PBDおよびストレージリポジトリで、そのストレージリポジトリ上のVDIを参照しているVBDのリストを出力します。
  4. ホスト上の仮想マシンに接続されているすべてのアクティブなVBDについて、総スループットを算出します。

iSCSIおよびNFSストレージでは、ネットワークの統計値を確認して、アレイでスループットのボトルネックが発生していないかどうか、PBDが飽和状態になっていないかを確認します。

環境の監視と管理